試合結果 |
0−0 △ |
場所 |
国立霞ヶ丘競技場 |
時間 |
19:10 キックオフ |
天気 |
晴れ |
風 |
無風に近く影響なし |
気温 |
ほぼ0度 |
選手コンディション |
シーズン前+トレーニングキャンプ明け(悪い) |
観客 |
9割くらい |
注目度 |
監督交代後初の試合だが親善試合(やや高い) |
相手のレベル |
歴史的(協会設立は1895年、W杯7回出場、最高位3位)には日本より格上でありレベルは高い。A代表にはヨーロッパで活躍する選手が半数いる。近年はやや下降気味。 |
相手の状況 |
事前に日本入りをしてキャンプを行っているがU23のような若手中心のメンバー(A代表とは呼べない) |
感想
スタートからチリの南米独特の柔らかい技術の高さが目立つ。
加えて前線からの素晴らしいディフェンスで日本にボール回しをさせてくれない。
アルゼンチン代表の守り方に非常に似ているが、監督の影響が強いのかもしれない。
手を抜いている感じは全く無かった。
それに対し日本は中盤を握られ最終ラインの中澤と阿部がなんとか防いでいるだけになった。
日本の攻撃はパスの出し所が見つけられず後ろの選手が蹴るだけ。
前半のチリ代表はマンツーマンに近い状態だったと思う。
ここまでの日本代表とチリ代表との圧倒的な違いは、
- 運動量
- キープする技術
- 動き出しやそれに関連する連動性
と、ディフェンスに関しては互角なものの、攻撃では成す術が無いように見えた。
チリ代表がよかったとも言えるし、日本が弱いだけとも言える。
山岸が左の前目な位置をとっていた時は攻めつ、攻められつつという流れがあったが
徐々に押し込まれて攻め手がなくなった。
後半に入り日本代表が交代を始めると流れが変わった。
羽生が気の利いたポジショニングでボールを繋ぎ始めると、
前半にボールを取れていた位置で止まらなくなり、チリ代表のディフェンスが混乱。
大久保のチャンスに繋がるようになった。
そこからはチリ代表のスタミナが切れてきた事と、日本代表の選手半分が入れ替わってしまった事で、
親善試合らしい試合になった。
最後はあまり参考にはならないと思う。
岡田監督とオシム監督の大きな違い。
色々とあるが一番大きなものは日本語が話せるか、話せないかではないか?
岡田監督は久保を会話が出来る人間に成長させるほどの凄腕。
冗談のようだが、非常に重要なことではないかと思う。
マリノス黄金時代、選手達は宗教にはまったかのように非常にタフだった。
これは日本代表でも同じような現象が起きるのではないかと思う。
それともう一つ、コーチに大木武コーチを入閣させた事。
ヴァンフォーレ甲府で驚きの攻撃サッカーを作った非常に面白い人物。
J2に落ちてしまったように勝てるサッカーというわけではないが、
攻撃の構築に関して「セクシーフットボール」の野洲高校山本監督かこの人かという感じがする。
無骨なアイルランド代表(W杯2002ドイツ×アイルランド)に感動する岡田監督と、
小学生が楽しんでサッカーをやっているかのような攻撃をさせる大木武コーチのミックスは非常に期待させるものがある。
オシム監督が下地として人の為に働く事を教え込んでいるので方向性は最高に感じている。
それを期待して見た今日の試合。
コンディションを抜きにしてもガッカリした。
当たり前の話だが、監督が変わっても選手が突然上手くなるわけではないという事を忘れていた。
ボールホルダーから逃げるように四方に散ってしまい真ん中のスペースを空けている選手達。
羽生が入ってから展開が変わったが、それ以前はサッカーを考える力がないのか、
責任を負うのが怖いのか、他に理由があるのか良く分からないが、あれでは話にならないと感じた。
どの監督でもやる常套手段だが、
「ほら、このメンバーよりこっちの方がいいでしょ?」
的な主力交代を期待したい。
巻や遠藤、中村憲剛、駒野のポジションにはいつもがっかりする。
ただ「他に誰がいるのか?」と岡田監督に聞かれても答えようもない。
この間クラブW杯を見たのがいけなかったのか。。。
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