試合結果 |
1−1 △ |
場所 |
新潟・東北電力ビッグスワンスタジアム |
時間 |
19:20 キックオフ |
天気 |
晴れ |
風 |
無風 |
気温 |
20度前後 |
選手コンディション |
リーグ戦の途中でやや疲れがある |
観客 |
約30000人? |
注目度 |
相手がUAEの為いま一つ |
相手のレベル |
カウンターが鋭いが近年低迷している |
相手の状況 |
良好な様子 |
感想
立ち上がりの感想は非常にテンポが速く感じて勢いがあったと思う。
これはいつぞやのマリノスもそうだったように本当に全力で戦うという岡田監督の考え方が浸透してるのだと思う。
本当はもっと縦に速いイタリアンなサッカーをやりたいのだと思うが、それはこれからの課題かもしれない。
ただ目が慣れてくると、最後の部分でチャンスを作り出せていない前半はあまり面白みを感じなかった。
逆にUAEの守備組織がしっかりしていて、モチベーションの高さも好感が持てた。
ある程度の身体能力と高さがあるので、この後戦う韓国は楽な試合にならないと思う。
先発で入った岡崎は巻のような役割を期待されていたと思うが、技術が巻よりしっかりしていて、ディフェンスもポイントを抑えてやれているし、怖がらないところも非常に良かった。
年齢と技術を考えるとここはもう世代交代かもしれない。
久しぶりに見た稲本も、しっかりと体が絞れていて、トルシエの頃の元気な姿が帰ってきたと思う。
もともと体の強さと思い切りのよさ、それに精度の高いキックがあるから、是非とも先発に定着してほしいところ。
果たしてスタミナは戻ってきたんだろうか?
後半に入っても相手に疲れがみえるまでは、さほど展開が変わらなかったと思う。
そこで迎えた決定的チャンスを大久保が外してしまう。
あんなのは絶対に決めないといけないボール。
身体能力があって、体の近くにボールがある時の技術は相当なものだと思う。
でも、何故かパスとシュートは雑過ぎる。
体に力が入り過ぎているのかよく分からないが、何とか出来るなら何とかしてほしい部分。
早速「大久保は代表から外すべきだ」という日本代表を応援している人からメールを頂いた。
あれだけ分かりやすいミスをすれば批判があるのは当然。
が、個人的に大久保の良いと感じるところがある。それは「そこにいる」というところ。
今回の大久保のポジションは中村俊輔の反対側のサイドだった。
FWではないので、相手のエリア内に侵入する事は少ない。
タイプが違うので簡単には比べられないが、中村俊輔と大久保を比較すると、大久保の方が圧倒的に最後のチャンスに絡んでいる事が多い。
点が取れるポジションをとっているという事。
それはセットプレーでも分かる事で、背が低いはずの大久保が何故かヘディングで勝っているシーンが多い。
相手の行動を予測する読みの良さ、マークを外すタイミング、それを実現させる事が出来る身体能力は他の日本人には無いものを持っている。
それから興梠が入り、香川が入って得点。そして、失点。
岡田監督の言うように、若い選手の前へ前へという気持ちが得点を生み、失点をした。
この交代の面白かった所は、それぞれ自分が交代した選手のバックアップだよというのがはっきりしていたところ。
香川に中村俊輔の背中を見ていたというのが興味深かった。
それと、この試合の驚きは岡崎だけでなく、興梠に相当驚いた。
ビデオの早送りを見ているようなスピードと技術。
ディフェンスやスタミナの部分でどうなのかはこれから問われるところだと思うが、玉田がかすんで見えてしまうほど強烈なインパクトがあった。
世界的にもそうなのかもしれないが、日本では若い世代で騒がれて、そのまま成長した選手は非常に少ない。
今回のスタメンを見ても、エリート街道まっしぐらな選手は半分以下。
さらに厳しい見方をすると、若年層でしっかりとした成績を残せて、その試合に出場していたという条件だと、稲本一人しかいない。
乱暴なくくりだが、川口世代の前園、稲本世代の小野、大久保の世代は大久保なのかもしれないが、その下の内田世代の平山。
大した成績は残せなかったが、大久保や内田はエリートと呼べるかもしれない。
それにしても、記憶に新しいところでは、U20の時のキャプテン増島が、オリンピックにも出場していないという現実。
高校で活躍した伊藤翔もオリンピックにも召集されず、このままでは宇佐美貴史もどうなるか全く分からない。
個人的には水沼さんの息子さんがお気に入りだが、それとてプロになってからの姿勢次第でどっちに転ぶか全く想像が出来ない。
若年層育成問題も山積みだろうが、プロになってからの社会人としての育成にもかなりの問題があると思う。
確かに20歳前後の若者が突然モテはじめて金もあれば、今まで我慢していた夜遊びを始める事があるかもしれない。
スポーツ選手の世間が狭いのは仕方のない事だろう。
だが、そのあたりを解決するだけでも、もっともっと選手が大きく成長する可能性があるのではないだろうか?
|