試合結果 |
0−3 ○ |
場所 |
ドーハ(カタール) |
時間 |
19:30(現地時間)25:30(日本時間) キックオフ |
天気 |
晴れ |
風 |
無風 |
気温 |
20度前後 |
選手コンディション |
海外組はややハードなスケジュール |
観客 |
約20000人? |
注目度 |
深夜帯な為リアルタイムで見ている人は少なかったかもしれない |
相手のレベル |
対日本戦にはまあまあ強い |
相手の状況 |
良好な様子 |
感想
まず現地に到着してラッキーだったのが気温。
自分達のサッカーを追求していくのが今の日本代表の目標なので、それが表現し易かったのは大きかったと思う。
中澤や楢崎というセンターラインのレギュラーが立て続けに怪我をした変わりに天候が味方をしてくれた気がする。
試合開始から日本代表には今までにない自分達のやり方に対する自信みたいなものを感じられた。
たまたまこの試合の前に録画しておいたU19のアジア予選を見たのだが(全くチームとして機能していなかった)、
その影響はあったかもしれない。あちらこちらで「U19は酷い負け方をした」と読んだが、全くその通りで、
柿谷が怪我、香川がA代表、金崎がナビスコカップ優先と重要な選手が不在で、
とてもつなぐサッカーがやれる状況になく見ていてかわいそうだった。
さて、気持ちの良い日本のディフェンスを見ていると田中達也が相手のミスに乗じて日本が先制。
それでも不運な失点が続いていた日本代表は、全く気を緩めることなく圧倒的に試合を支配したまま前半を終えた。
気になっていた川口と寺田は殆ど見せ場がくる事もなく、メンバー変更の影響はあまり感じられなかった。
たまに寺田がパスミスをする事はあったにせよ、あの巨体で殆ど相手にボールを持たす事がなかった。
後半立ち上がり、玉田が弾丸シュートを決めて点差が二点に開いた。
いつもだとふかしてしまうシュートだったのに、しっかりと抑えて打っていた。
この後大久保にも同じシーンがありやはり抑えて打っていた。
恐らく非公開練習では「シュートを抑えてしっかりと枠に打つ」という練習を繰り返していたのではと感じた。
興奮状態にあるとなかなか冷静に打つのは難しいものだが、どんな体勢でも冷静に枠に打つ事が出来れば、今後あのような得点が増えると思う。
決定力は世界中の監督が悩んでいると思うが、短い時間でこれだけ修正出来た日本代表のコーチ陣は相当優秀だと思う。
さらに、セットプレーから追加点を奪い試合が決まった。
セットプレーも入念に練習を繰り返したように見えた。
「これで一点取れれば」という監督の思惑通りになったと思う。
この試合点が取れた事は大きいが、なにより守備が素晴らしく良かった。
組織的なプレスがあった上での話だが、「一対一で負けない」という基本が出来ていた。
見ているこちら側の人間にとって、相手にドリブルでスイスイいかれるほどストレスを感じる時はない。
「国の代表なんだから、死ぬ気になって当たりに行け」と思う。
プレーヤーでもある俺からすると、どんなに相手が大きくても腰を落とせば対応出来ないはずはないと思う。
多少ファールは多かったが、やはりこのくらい相手に厳しくしないと、とても世界では戦えない。
岡田監督のサッカーは全盛期のマリノスのサッカーだと思うが、試合を重ねるごとにどんどんマリノスに似てきている。
今後一般視聴者にとって、見ていてストレスがたまるような腰が引けたサッカーを見せる事はないと思う。
岡田監督のように指導者は血の通った熱い人が一番良い。
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