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トーゴ戦後

10月14日

メンバー表・試合結果・環境・観戦記

ポジション 名前 交代 交替選手
GK 川島永嗣
DF 徳永悠平 後半0分 内田篤人
DF 田中マルクス闘莉王
DF 中澤佑二
DF 長友佑都
MF 遠藤保仁 後半0分 本田圭佑
MF 中村俊輔 後半37分 石川直宏
MF 中村憲剛 後半24分 今野泰幸
MF 長谷部誠
FW 岡崎慎司 後半33分 佐藤寿人
FW 森本貴幸 後半0分 大久保嘉人
サブ 西川周作
サブ 駒野友一
サブ 岩下敬輔
サブ 稲本潤一
サブ 松井大輔
試合結果 5−0 ○
場所 宮城スタジアム
時間 19:30
天気 晴れ
不明
気温 15度前後?
選手コンディション 良い
観客 約40000人?
注目度 相手が思うようなメンバーを組んでくれなかったが、それなりに盛り上がった
相手のレベル 寸前でW杯出場を逃し2軍に・・・
相手の状況 コンディションが悪い

感想

香港戦、スコットランド戦を録画で見て、この試合はライブで見た。 すっかり寒そうな仙台。トーゴの選手はどのように感じたのだろうか? よくある風景である秋葉原の事は気にならなかったのだろうか?

トーゴは素晴らしい肉体。 まともに競ってはとても勝ち目がないように見える。 伝えられていたコンディション不良がとても残念だ。

立ち上がりすぐにトーゴの左サイドバック「マニ」のタフなドリブル突破で試合が始まった。 少しは楽しめそうだなと感じたその矢先に、この三連戦のテーマであったGKとディフェンスラインの間へのグラウンダーのクロスであっさりと岡崎が先制。 続けざまに同じ形で岡崎が二点目。 さらに森本がイタリア仕込みの「らしい」ゴールを決めて三点目。 まだ前半の10分過ぎ。 このクロスはモチベーション、コンディションが悪い選手には本当に辛いボールで、強制的に走り、体をぶつけにいかないといけなくなる。 お金の事、週末のリーグ戦の事を考えている夢現な相手に、手加減無しに攻め立てた。

ところが、動き回る日本代表に嫌気がさしたのか、走るのが馬鹿らしくなったのか、すでに疲れてしまったのか、トーゴが極端に下がってしまった為、のんびりペースに日本代表がお付き合い。 監督にとって下から上を見るような、そんな課題を持った試合を期待していたはずで、誰よりもこんな三連戦になってしまった事を残念に思っていると思う。 選手も同じ事を感じていたと思うが、この際叩きのめすとばかりに後半から再び攻勢を強めた。

岡崎、本田が追加点を取り結果大差がついたが、選手達のコメントにあるように、もっと決めるべきシーンはたくさんあった。 格上と対戦すればフリーでやらせてくれる事はまずない。 決めるべきシーンを決められないのは技術不足もあるだろうが、その時点で疲れている事もまた大きい。 基礎技術のアップとフィジカル面の強化、ヒディング監督がやっている「短期決戦ではとにかくフィジカルだ」という事、岡田監督もマリノスでしっかりやらせていた。 ここの所Jリーガーとプレーしていた人と会う事が多いが、一様に「技術はそりゃ上手い方だけど、それより体が岩のようだ」という話を聞く。 日本は世界の岩に比べればさほど硬度はない。 走っても疲れない体作りが出来れば、なんでもないボールを簡単に入れる事が出来る。 そこまでのポジション取りで勝負する事がとても大切だという今回のテーマはとても良かったと思う。

岡田監督はマスコミその他からやや批判を受け過ぎではないかというメールがきた。 直近ではオシム前監督以外のジーコ前監督、トルシエ前監督も相当マスコミから叩かれていたので、表面的には監督とは叩かれるのも仕事のうちと言える。 ただ叩かれ方の種類が少し違うように感じる。

トルシエ前監督は自ら火種を撒くタイプであり論戦を好むタイプだった。 ジーコ前監督は鹿島での実績に敬意を表されながら代表監督として経験不足ではないかという叩かれ方だった。 またジーコ前監督は選手にある程度任せるという事を常日頃から公言していた為、選手個人が叩かれる事も多かったと記憶している。

では岡田監督の叩かれ方はどうか? 98年大会では世界の評価と日本での評価が大きく違うのが特徴だと感じる。 あの中途半端な任され方をした中で、しかも日本にはW杯出場の経験もない。 その中で1勝も出来なかった事は当たり前であり、あえて岡田監督を非難するのであれば、メディア世論対策(W杯で勝てない事は当たり前)をしっかりやるべきだった、そのくらいではないだろうか? 日本人もしっかりとしたサッカーが出来るという印象を世界に植え付けた事は、後の日本人が海外へ次々と移籍した事で証明された。

そして今回だが、特徴として発言がマイナスのイメージを持って報道される事が多い。 結果だけを見ればJリーグであれだけの実績を持った監督は外国人を含めても1993-1994のヴェルディの松木前監督(連覇)、2000-2001アントラーズのトニーニョ・セレーゾ前監督(連覇)しかいない。 そこに代表での経験も加えると協会が依頼するのは当然の流れである。

「本当は代表監督は外国人がやった方がいい」と言った岡田監督の真意は何か? 内容がどうであれ、日本人監督は無条件に否定される、また著名な外国人監督であれば称賛される、その事はオシム前監督と岡田監督を見れば一目瞭然であり、本来は有名な外国人監督だから日本人監督より優秀だという根拠はない。 ましてやその国の文化を肌感覚で分からず、会話が通訳なしでは成り立たないようでは本当に難しいはず。 それは岡田監督がレアルの監督になった、香港人の監督がJリーグチームの監督になったシュチュエーションを想像してもらえば難しくない。 それがマスコミのみならず協会内、選手達の間にも蔓延している事を指摘していると解釈している。