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南アフリカ戦後

11月14日

メンバー表・試合結果・環境・観戦記

ポジション 名前 交代 交替選手
GK 川島永嗣
DF 内田篤人 後半26分 徳永悠平
DF 田中マルクス闘莉王
DF 中澤佑二
DF 駒野友一 後半35分 今野泰幸
MF 遠藤保仁
MF 本田圭佑 後半14分 中村俊輔
MF 稲本潤一 後半14分 松井大輔
MF 長谷部誠
FW 岡崎慎司
FW 大久保嘉人 後半26分 興梠慎三
サブ 西川周作
サブ 岩政大樹
サブ 阿部勇樹
サブ 玉田圭司
サブ 佐藤寿人
試合結果 0−0 △
場所 ポートエリザベス(南アフリカ)
時間 22:30(日本時間)
天気 晴れ
不明
気温 不明
選手コンディション 良い選手と悪い選手でばらつきがあった
観客 不明
注目度 現地は盛り上がっていたようだが日本は低迷したままに
相手のレベル 開催国だけにつねに真剣
相手の状況 良好

感想

日本は日に日に冬モードへ。 突然寒くなったりしながらも紅葉の季節。

最近本当に監督業が忙しくリアルタイムで見れる方が珍しくなってしまった。 事前情報では駄目だという評論が多かったが果たして?

南アフリカの想い出はシドニーオリンピックだったかで、対戦したのを覚えている。 マッカーシーの身体能力の印象が強く、当時は現代サッカーをやっているものと信じていた。 その後雑誌でアパルトヘイト(人種差別政策)の影響で黒人がヨーロッパのサッカーを見る事が出来ず30年も昔のサッカーを続けてきた事を知り愕然とした。 そして久しぶりに見た南アフリカは黒人で構成されその面影を残すチームだった。 「こんなゆるいディフェンス相手に点が取れないのか」そんな気持ちで見れば批判があるかもしれない。

はじめてやる場所は飛行機から降りた瞬間から非常にやりにくい。 トルシエが率いた頃チームをブルキナファソに連れて行った事があったが、蚊が多くて眠れない等(さすがにそこまで環境は悪くないと思うが)ベストコンディションで望む事は不可能に近い。 コンディションが落ちるとフィジカル的にきついシーン、ゴール前等で精度が落ちる、これはどうしようもない事。 寝不足、二日酔いでゴールを外すのはウチのチームでもプロでも差はないだろう。

さて、全体としてさほど悪い印象は持たなかった。 メンバーがいつもと違うので、日本でやってもこんなものだったと思う。 見てる人の期待は、先日来徹底してやったサイドから速いクロスを入れ3人がそこに飛び込むというものだったと思うが、岡崎が孤軍奮闘気味だった。 この日に出た遠藤、稲本、本田、中村俊輔、松井、五人とも良い所があるが、体を投げ出して押し込むイメージを想像出来る人は少ないと思う。

思うに長友がいないと中盤の仕事が一つ増え自動的に前線の人数が足りなくなるように感じる。 全員サッカーと言いつつもあのクロスからの攻撃に長友は欠かせないのではないだろうか。

1998年のW杯の頃はDFでパス回しが出来なかった為、中田英寿がボランチの位置からバイタルエリアまでを一人でカバーしていた。 今はトゥーリオが中盤並みにボールを扱い、中澤も上手くなり、長谷部が前を向き一人でボールを運び、これだけでバイタルエリアまでボールが運べる。 前線にはボールを持って何も出来なくても岡崎のような裏を狙う選手を置いておく事が出来る。

長谷部が登場した事で、パスが上手いだけでなく、パスもドリブルも守備も出来ないと代表でレギュラーが取れない、小野でも稲本でもすでに通用しないところまで来た。 中村俊輔あたりのポジションもパスと守備だけでなく、今後はアタッカーとしての能力が求められるというか、ビルドアップに必要ないので必然的にそうならざるを得ない。

サイドバックも同じで、守れて走れるだけでなく、守れて走れて蹴れて積極性がないと長友には勝てない。 まだ23歳でプロ選手として2年目。 データを見た事はないが、駒野のプレーエリアと長友ではかなり違いがあると思う。 今回は駒野が届かないところに大久保がいたのではと感じる。

先日U17のビデオも見たが、衝撃を受けた。

プラチナ世代と言われているが、それ以上のインパクト。

ブラジル以上にブラジルのような中央突破(サイドがフリーにもかかわらず、あえて得点に近い真ん中を抜きに行く)、一時期日本が目指すべきはメキシコだと言われたそのメキシコを凌駕するパスワーク、日本相手に冗談のような技術力しかないスイス(優勝)。 結果などどうでもよく、よくぞここまで日本が成長したなと、日本のサッカー協会はしっかりと仕事をしてきたと、そんな気持ちになった。 セオリー通りにいけば彼らの半分もA代表になれないと思うが、ここまでの協会の仕事ぶりには100点満点、是非ここから引き離される事が多い日本サッカーの過去を覆してほしい。