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W杯 カメルーン戦後

6月15日

メンバー表・試合結果・環境・観戦記

ポジション 名前 交代 交替選手
GK 川島永嗣
DF 駒野友一
DF 田中マルクス闘莉王
DF 中澤佑二
DF 長友佑都
MF 遠藤保仁
MF 長谷部誠 後半43分 稲本 潤一
MF 大久保嘉人 後半37分 矢野 貴章
MF 阿部勇樹
MF 松井大輔 後半24分 岡崎 慎司
FW 本田圭佑
サブ 楢崎正剛
サブ 川口能活
サブ 岩政大樹
サブ 内田篤人
サブ 今野泰幸
サブ 中村俊輔
サブ 中村憲剛
サブ 玉田圭司
サブ 森本貴幸
試合結果 1−0 ○
場所 フリー ステイト スタジアム (南アフリカ)
時間 23:00(日本時間)
天気 晴れ
不明
気温 不明
選手コンディション 最高
観客 不明
注目度 W杯初戦
相手のレベル 不協和音が敵という日本では考えられない不思議なチーム
相手の状況 フィジカルは最高だが精神的には不安定

感想

驚いた事に、今年に入りボチボチ招集した選手を主軸に据える決断をした
極端に例えるとみんなでシュート練習うんぬんではなく、得点とはある程度個の力、そういう決断をしたという事
過去、玉田、岡崎、森本、矢野、興梠等色々な選手をトップに置いていたが、それらFWと呼ばれる選手全員を切り捨てる決断は素晴らしい

僕は岡田監督よりドライな性格なので、本人の目の前で「決めろよ、この野郎」と罵倒し、すぐスタメンから外し補強して埋めてしまうが、やり方は別として、選択の仕方は間違っていないのだと自信になった
本田は皆と比べると、あまり練習回数は多くない
ある種の補強と呼んでもいい

残念ながらいくらシュート練習を増やしても決めれない人は決めれるようにはならない
逆にいつも決める人の決定力が上がるだけ
ゴールにパスをする感覚は、才能としか表現出来ないのかもしれない
ウチのチームも補強により、いつもレギュラーだった選手がベンチの選手になったが、元々失点の少ないチームだったので、点が取れるようになった事で勝率が大幅に上がっただけでなく、強いチームと呼ばれるようになった

トップが競り勝てる、ボールが収まるとこんなに試合が楽に運べるのかと、今までが何だったのかと、自チームでも感じた事があるが、代表でも規模は違うものの、結局タレントかと、不思議な気持ちになった

玉田、岡崎、中村俊輔、中村憲吾、内田、相手によりメンバーが変わったり、怪我の影響があるのかもしれないが、勝っているチームをいじるのは非常に難しいので、このまま進むんだと思う
寸前になってレギュラーメンバーの半数を入れ替える大胆な選択
今までのメンバーに「俺達の努力って何?」と、そう思われる事を考慮すると難しかったと思うが、川口に抑えさせる事でチームが割れるのを防いだ
これも素晴らしい決断だと思う

僕も最近半数のメンバーを入れ替えてしまったが、同じく結果が出るようになった
事実上「今までありがとう」と言っているに等しいが、駄目なものはどんなに鍛えても20%程度しか良くならない
真面目な選手ほどその傾向が強く、ドライな言い方をすると「練習したから上手くなるんだったら、とっくの昔に上手くなっている」と、そんな風に感じる事がある

ベースとなるDFが必要なので入れ替えは慎重にやらないといけないが、結果が出た事で皆が納得する
DFを強くする為には、攻撃の時間を増やさなくてはいけない、守るだけでは限界があり、そのバランスが取れればDFが苦手な選手を入れたのに、むしろDFが強化されたりする面白さがある

それにしても本田のワントップは初めて見たが、あれだけキープ出来たり、ヘディングで勝てるとなると、クラブチームでもW杯後に話題になるだろうと思う
本当に驚きの起用法と結果で、日本のFWの概念を覆したと思う
一言で言うと「フィジカル」それに尽きる

さて、試合は、立ち上がりやけに日本の選手がパタパタ倒れるなと感じたもののすぐに修正し、前半はお互い慎重にミスの少ない好ゲームだった
日本の極端な右攻め、攻撃が得意そうな相手左サイドバックを狙い打ち
Jリーグではこういった場合すぐに対応されるが、カメルーンはあまり融通が利かないチームなのかもしれない
日本の得点後もあまり変化が見られなかった

後半はスタートから試合終了まで延々とカメルーンの前からのプレス、パワープレーに苦しんだ
以前のW杯から、TV解説にあったように、宮本からトゥーリオに変わった事で跳ね返せるようになった
(スタジオにいた宮本には酷な話ではあったが・・・)
そこから先、松井や本田のようにセカンドボールを前に運べる選手も出てきた
ただ、普通の強豪国はそれをカウンターにつなげる
日本はもう一歩、そこから先に進めないと上は目指せない

口にはしないが岡田監督的には「タレントが足りない」そういう事なのかもしれない
玉田の身長があと10センチ伸びてDFが強くなれば、それも実現可能だったのかもしれない
監督の心理などおおよそこのような感じだと思う

何にせよがむしゃらに頑張り、さらに頭を使い、FWとはフィジカルだと、落ち着いてシュートを打つ事が大切なんだと、その分かりやすいメッセージを日本のサッカー少年に発信する事が出来たのは大きい
よくわからないフェイントやパス回しに溺れている子供が、これからはちやほやされなくなる
監督にとって一番有難い選手は、ごちゃごちゃ細かい事が上手い選手ではなく、狙った所にバシッと蹴れる選手、止めれる選手、走れる選手、そういった意味で、本田がFWとして結果を出してくれた意味は非常に大きい

やはり岡田監督は日本の他の監督とはレベルが違う、その事を再確認し、この先が楽しみになった