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W杯 パラグアイ戦後

6月29日

メンバー表・試合結果・環境・観戦記

ポジション 名前 交代 交替選手
GK 川島永嗣
DF 駒野友一
DF 田中マルクス闘莉王
DF 中澤佑二
DF 長友佑都
MF 遠藤保仁
MF 長谷部誠
MF 大久保嘉人 延後0分 玉田 圭司
MF 阿部勇樹 後半36分 中村 憲剛
MF 松井大輔 後半20分 岡崎慎司
FW 本田圭佑
サブ 楢崎正剛
サブ 川口能活
サブ 岩政大樹
サブ 内田篤人
サブ 中村俊輔
サブ 今野泰幸
サブ 稲本潤一
サブ 矢野貴章
サブ 森本貴幸
試合結果 0−0 △(PK5−3 ●)
場所 ロフタス バースフェルド スタジアム (南アフリカ)
時間 23:00(日本時間)
天気 不明
不明
気温 10度前後
選手コンディション 最高
観客 不明
注目度 BEST8を目指して最高潮
相手のレベル DFが強く日本に似ている
相手の状況 最高

感想

所要があり試合は「負けなかった」と、それを知りながら見た

パラグアイも日本もこれまで相手を格上と考え戦ってきたチーム
引いてカウンターを基本とするが、個人能力が高い選手がパラグアイに多いので、日本が有利なのではないかと考えていた

立ち上がり、日本はいつもどおり、パラグアイがボールを持たされる
ウチのチームもそうだが、いつもカウンターを狙っているチームがボールを持たされると何をやって良いか分からなくなり、ビルドアップで平気でタッチラインを割ってしまったりする
内容を見る限りは、日本の方がパス技術に優れ中盤は日本が中心に組み立てるべきだと感じたが、パラグアイのディフェンスがそれを許さない
相手あってのサッカー、そのあたりのバランスは試合が終わるまで分からないので、分析は非常に難しい

ディフェンス組織はお互いに世界のトップレベル、オフェンスは下から数えた方がはやい両チーム
パラグアイにはターンの上手いFWがいて、そこにパスが入った時は大きなチャンスになっていた
日本はゴールが狙えるフリーキック、セットプレーで脅威を与え、見どころの分かりやすい展開で、それは延長後半まで続いた

PK戦については何も言う事がない
しょうがなくはないが、外した駒野は生涯それにコンプレックスを持ち、日々キックの練習に励めばよいと思う
皆が皆慰めの声を掛けるのには違和感を覚える
駒野が決めていれば次の可能性があった

岡田監督はこの試合を最後に日本代表監督を辞任する意向を示した
僕はパラグアイには勝たないといけないと捉えており、非常に不満が残る
大会のレベルが違う為全ての緊張感が違うが、試合開始直後は「これはキリンカップなのか?」という錯覚に陥ったほど見慣れた光景だった

岡田監督が攻撃の最後の構築には欠点を残す、その他は完璧に作ってくる、それを自分が分かっているので大木コーチを入れた
具体的に98年も今回もディフェンスは現存の選手のギリギリの能力を発揮させた
あとは個に育ってもらうしかない
ただ攻撃は、例えばカウンターだが、走り方の統一、人数の統一、ボールを運ぶ順序等を整理し、選手の判断するポイントを各所で二つに絞ってあげる事が出来たら、もっと点が取れたはず、つまりパラグアイ相手に2−0で勝つ事が出来たはずだと思う
岡田監督は今精一杯やったと辞めていい立場に無い

攻撃の最後の構築、監督としてのスタミナ、特にメンタリティーを持続するスタミナが足りない
今ここで辞めてしまったら自己満足になってしまう
マリノスの時もそうだった

まだまだ学ばないといけない事がたくさんある
オシム監督でさえ、言葉は悪いが半身不随のお年寄りでさえまだ学ぼうとしている

もし今辞めるなら海外でチャレンジをして欲しい
もう日本に旅人は必要ない

日本サッカー協会は僕が危惧していた大会後の選手のモチベーション低下を防ぎ役割を果たしたと思う
ただ、良い監督、特に人心掌握術に長けた監督は日本には多くない
選手だけでなく、それを取り巻く全てのものが日本サッカーの一部だとするならば、岡田監督とはしっかりと話をし「お前だったら勝てただろう」とプレッシャーをかけ、モチベーションを与え、日本サッカーを見捨てるなと、今後も一緒に戦っていこうと、世界一を目指そうと、終わりなき戦いに向かっていかないといけない

選手にも「よく走った」ではなく、もっと走れ、監督にも「よく耐えた」ではなく「もっと学べ」、せっかく出来たベースをまた再構築するのは時間がもったいない
悔しかったらもう一回チャレンジするんだと、チャレンジする事から逃げてしまうという事は満足してしまったという事と同意義
それがオシム監督が日本サッカー協会に残してくれた一番大きな財産なのではないだろうか?
頑張ったと思うが、日本人には「お前だけ逃げるのか?」と、出来ればそうプレッシャーをかけ、死んでしまうくらい才能を使い切らせて欲しい
岡田監督は自分がそういう星の元に生まれた事の自覚が足りないし、そういった才能は誰しもが持てるものではない、限界まで頑張れる、それくらい好きになれるものに出会えるラッキーな人はそんなにいないんだと、それが実現できる立場にあるものが追求しようとしないなんて、なんて傲慢で謙虚さの足りない身勝手な事だろうと、僕はそう思っている