トレーニングキャンプ練習試合後コメント
12月19日
■ オシムさんのサッカーはオシムさんにしかできない
- 今日のミーティングではどんな話をしたのか?
- 具体的なプレーの面ではなくて、考え方というか、チームにとって必要なことを話した。具体的には言えません。
- 練習試合のテーマは?
- 今のこういうところで集めたので、オフの選手もいた。そういう選手にもここまでは練習してもらいたいと思っていた。そしてもう1つは選手を少しでも近くで見たかった。今日はケガ人も出ず、2つのテーマを考えるとよかったと思う。1〜2本目(筑波大戦)の方はシンプルな要求しかしなかった。が、3〜4本目(順天堂大戦)は少し要求を出した。そしたら選手たちがびっくりするくらいその要求をこなしてくれた。やっぱりレベルが高いなと思ったし、非常に満足している。
- その要求とはどんなものか?
- 説明するのは大変だが、ミスを少なくしたサッカー、パスをつなぐサッカーをするということ。いろんな条件があったんで、できる限りやってほしかった。今日は遠いところの選手は早めに終わらせて、レッズの選手たちは30分以下にするとかにした。ここに来てケガはさせられない。いろんなことを考えた。このポジションで使ってみたいと思う選手もいたし、そういうこともやった。
- オシム前監督が築いた基盤から何を追加するのか?
- 会見でも言ったが、オシムさんのサッカーはオシムさんにしかできない。コンセプトとしては変わらないと思うけど、残念ながらオシムさんはいない。今からが新たなスタートになる。この練習試合でスタートしたが、3〜4本目の試合では、選手たちがすぐに私の要求に対応してくれたと思う。
- 印象に残ったシーンは?
- いくつかある。GKとDFはあまり見れなかった。ほとんどボールを触らなかったので。
- うまく先につながる試合だったか?
- メンバーは多少変わるかもしれないけど、こういう中でも選手たちにわざわざ集まってもらった価値があった思う。
- 新戦力の評価は?
- 僕にとっては中澤と播戸以外、ほとんどが新たに入った選手ということになる。このメンバーが予選を戦う上で基盤となる選手たちだと考えている。呼んで失敗したというのはない。いたとしても言わないですけど(笑)。
- この合宿に満足しているということだが?
- パーフェクトではないとは思うけど、最初としてはこれくらいやってもらえればいいというところまで来ていた。
- ミーティングでは選手たちから質問はなかったのか?
- 質問はなかったですね。
- 全員で攻めて全員で守るというような話をしたようだが?
- だったかな…。多分そうだと思う。選手たちは一応、静かに聞いてくれた。反抗するそぶりはなかったし、寝ている選手もいなかった(笑)。何となく分かってくれたかなと思う。
- ヨーロッパ組とも話をしたようだが?
- しました。彼らには試合が終わって、代表戦前日着でコンディションがキツイ場合には呼ばないかもしれないと話した。ポジションは保証できないけど、心身ともにチームにプラスになる時は呼ぶと。試合感覚が遠くならないようにしてほしいと言った。
- それはクラブでコンスタントに出てくれという意味か?
- 試合間隔が空くようなら、自分でそうならないようにしてほしいと言った。
- 1月15日からの合宿に向けては?
- トレーナーやコーチの方から、今度の予選に向けて80%で来てほしいということで、個別にトレーニングメニューを渡した。
- 8割ということは、かなり実戦的なことをやるということか?
- 初日にはちょっとゲーム形式の練習をやって状態を確認しようかなと思っている。
- 選手を近くに呼んでみて、考えていたイメージとの違いは?
- 当初はそんなに慌てていなかった。簡単にはいかないから、長いスパンで浸透させようと思っていた。でも、今日うるさいことを言わずにイメージ程度のことを話しただけで、選手たちはうまくつかんでくれた。
- 3本目の前に大木コーチが説明していたが?
- 1〜2本目は何も言わなかったが、3本目の前には攻撃の方で、選手間の距離を小さくするようにと指示した。
- 遠藤(G大阪)と中村(川崎F)はボランチではない位置でプレーしていたが?
- いや、遠藤は1本目は前目の中盤で、2本目は底でやってもらった。1本やるごとに毎回キャプテンを代えてセットプレーの約束事を決めたり、2トップがうまくいかなければ枚数を変えるとか決めていいということにした。ヤット(遠藤)も1本目にキャプテンをやったし、憲剛(中村)も1回やったと思う。今日は細かいことは言ってない。全体的には、集まってよかったなという印象です。
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