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ウズベキスタン戦後

10月15日

■ ウズベキスタンが前半からああいう戦い方をしたことは、今までありませんでした

はじめに
どうしても勝ち点3を取りたい、しかもホームゲームだったので、結果が引き分けというのは、非常に残念です。後半に関して、チャンスを作ったけれども決められませんでしたが、これを続ける以外にないと思っています。ただ少し悔やまれるのが、前半、相手が思った以上にプレッシャーをかけてきました。その時、少し憶病というか、相手の前でパスを回してバックパスという形が非常に多かった。それでハーフタイムに、もう少し早めに前のポジションに入るように指示をしました。それで結構、前にボールが入るようになった。その意味で、前半もう少しアグレッシブに前に出ていれば、チャンスは増えていたかもしれないと思いました。長いワールドカップ予選はいろいろなことが起こると思います。ただ、勝ち点1を取って、何も内容的に悲観することはないと思います。次のカタール戦はアウエーですが、また勝ち点3を取りに行きたいと思います。
最初、選手が憶病になっていたということだが、プレッシャーをかけてくるのを想定していなかったか? あるいは相手の方が日本をよく研究していたということか?
ウズベキスタンが前半からああいう戦い方をしたことは、今までありませんでした。負けているときはあるんですが。ただ、(ウズベキスタンは)後がないので、スカウティングの段階では、前からプレッシャーをかけてくる可能性はあるのかなと。ただ、そうした場合、1試合はもたないだろうという分析はしていました。日本が相手だからということではなく、ウズベキスタンはこれからずっと、ああいう形でやっていかざるを得ないのではないか、と思っています。
前半に残念なところがあったということだが、この試合に向けての準備で悔いの残るところはないか?
われわれは、自分たちのやり方を通じてレベルアップしていくしかない。その中で、ウズベキスタン戦に向けて、試合に対する準備、メンタルの面も含めて、ちょっと緊張するくらいの感じで(試合に)入っていったが、それに対して特に悔いていることはないです。
前半から闘莉王の攻撃参加があったが、上がった後の戻りの部分でディフェンスがバタついたところはなかったか?
前半、闘莉王が行っていたといっても、そんなに上がりっぱなしということではなくて、流れの中で、またはセットプレーの後に残る形だったと思います。特に前半から闘莉王に上がれと指示したわけではないですが、闘莉王が上がった際にはボランチが1人、しっかりカバーするようにと、周りの選手には指示していました。そのことによって、ディフェンスがバタついたり、ピンチになったとは思っていません。失点のシーンは、彼は後ろにいましたし、味方のパスが相手に当たって戻っているときでした。
2試合終わって勝ち点4という結果をどう評価するか?
もちろん(2試合で)勝ち点6を取りたいということでやっています。「引き分けでOK」と考えて入った試合もありませんから、そういう意味では非常に残念です。ですが、サッカーの試合ですから(勝ち点3を)取りたいけれど取れなかった、また次にチャレンジする、ということだと思っています。
同点の場面で稲本を入れた意図は? 中村憲を入れることは考えなかったのか?
香川が90分間もたないだろうということがひとつ。それと前の方でどうしても起点を作りたかった。それで遠藤を上げたいということ。それでもし点が入らなかったら、ラストで闘莉王を上げることを考えていましたので、その時に稲本がいないと闘莉王を上げられない。そういうことを総合的に考えて、先に稲本、そして最後にFWの選手を入れ替えるというプランを考えて、憲剛が選択肢から外れました。
若い選手2人を入れたが、その評価は?
若いからとか、経験があるなしにかかわらず、闘莉王を1枚上げただけであれだけ迫力が出るという意味では、まだまだ(若い選手たちには)進歩してもらわないといけないと思いますが、まずひとつ、物おじせずにあれだけボールに触れて、チャンスにも顔を出していました。シュートにも顔を出していました。そういう意味では、本当によくやってくれたと思っています。
結果が伴わなかったのはコンセプトが浸透し切っていないからか、あるいはどういうところに課題があると思うか?
サッカーの試合とは、結果が出なかったからといって、すべてコンセプトが悪いとか、そういうものではないと思っています。われわれがやろうとしていることは、決して間違っていないと思っていますし、おそらくウズベキスタンはこれまでの3試合の中で一番攻めることができなかった試合だったと思います。(ウズベキスタンは)負けている試合の方がいくつもビッグチャンスを作っていますので。その中で、逆にわれわれは(勝ち越しの)1点を取れなかったと。ただ、それだけのことだと思っています。
最後の時間、リスクを冒してパワープレーに出たが、勝ち点4で悪くないとするなら、あそこまでリスクを冒すべきだったか?
相手の16番のシャツキフが下がって、15番(ゲインリフ)が入ったことで、高さに対する脅威が減りました。それとともに、両サイドも下がって、引き分け(狙い)で、もしできたらカウンターで1点という戦い方をしてきました。15番に対しては、阿部で十分に対応できると判断したので、それほど大きなリスクを冒したとは思っていないです。