キリンチャレンジカップ・W杯アジア最終予選・メンバー発表
11月6日
■ チームの勝利に徹することができるメンバーを選びました
- はじめに
- 今日は(会見が)1人なので、最初に言わなければいけないことがあります。キリンさん(キリンビール株式会社、キリンビバレッジ株式会社)に後援していただいて、この試合ができることを感謝しています。それから本日、たくさんの方に来ていただきました。試合にもたくさんの方に来ていただきたいと思っています。
メンバーに関しては、いつもより少し多めに選んでいます。これは海外組で体調がはっきりしない選手がいたり、直前の試合でけがをする可能性もあるので、その場合ホームならすぐに呼び寄せることができますが、カタールに呼び寄せるのは難しいということで、いろんな状況を検討した上で少し多めのメンバーとしました。 全員が一度は招集しているメンバーで、このチームのやり方を知っているメンバーで選びました。
- 10月の親善試合のUAE戦からアジア最終予選2戦目のウズベキスタン戦への過程で一部の選手が途中離脱したことがあったが、今回は海外組が直前で呼べることが分かった場合に、直前で選手の数を減らすことはあり得るのか?
- それはございません。直前で、と言いますが海外組は週末(15、16日)に試合があります。われわれがもう日本を発った後になりますので、メンバーを変更することはないです。また今回、稲本(潤一/フランクフルト)に関しては、まだ(メンバーに)入れていません。ただ、15日の(リーグ戦の)試合でもし万全でプレーできるようであれば、入れる可能性も残しております。変更するとすれば、そういう場合だけだと思っています。
- 3戦目のカタール戦に向けて、今回のメンバー選考の中で一番重要なポイントはどこか?
- 今回はアウエー戦ということで、あのスタジアムは非常に異様な雰囲気になるところです。そういうことも考慮して、まずこのチームのやり方を知っているメンバー、そして代表に対するモチベーションの高いメンバー、自分のプレーがどうかよりも、チームの勝利に徹することができるメンバーを選びました。
- カタール戦の前のシリア戦では、海外組と(ACL決勝で)G大阪勢を欠く中で、どんなところにポイントを置くのか?
- シリア戦に関しては、メンバーを選考にあたってカタール戦を勝つためのメンバーということで選びました。シリア戦のためだけに選ぶことは一切しておりません。G大阪が(ACLの)決勝に出ることになり、海外組を含めると中盤が非常に薄くなっていますが、そこはFWの選手、またはディフェンスの選手らで補えるだろうと思っています。
シリア戦は、まずわれわれのチームコンセプトもう一度思い出すというか、それを試合でチェックすること。それとともに、今までなかなかテストできなかったほかのポジションをテストできる選手が何人かいるんじゃないかと考えています。
- 中村俊輔の合流のタイミングについては?
- 中村俊輔に関しては、どうもいろいろやる(合流の日程を調整する)と、前々日の昼くらいに一番最短でスケジュールが空きますが、そうすると彼にとって、カタール戦を戦う上でいいことではない、体調管理という意味で。まず、彼がカタール戦でいいコンディションで戦える一番いい合流はどうかと考えたときに、いつだったか忘れましたけど、前々日の夜7時くらいだったかな、ドーハに着くということになりました。
- この日程だと、現地についてから時間のない中で、今まで中心でやってきたメンバーで合わせることになると思うが、気掛かりな点や心配な点はないか。また、最終予選に入ってから攻撃の部分で新しい狙いをもっていくつかトライしていくということだが、シリア戦、カタール戦に関しては具体的な狙いはあるのか?
- 自分たちの力でどうしようもないことは、考えないようにしています。われわれが集まってからできる時間、その中でチームを作っていく。そして、それは今まで積み重ねてきたメンバーですので、十分チームになじんでいくことは可能だと思っています。それから、シリア戦などを含めて、特に新しいということはありません。今までの積み上げてきたものをやっていきますが、ウズベキスタン戦でできなかった、われわれのやろうとしていることでできなかったことが何点かありましたので、その辺はやはりポイントとしてトライしていきたいと思っています。
- カタール戦について、年内最終戦になるが、どの程度相手の特徴をつかんでいるのか。また、ポイントとなる点、気をつけている点を教えてほしい
- カタールに関しては、3次予選からほとんどの試合はもう見ましたし分析もしています。ただ、監督が代わってまだ1試合(オーストラリア戦)しかやっていない。この試合に関しては、非常にディフェンシブな4−1−4−1という形で下がってプレーしていた。おそらくホームでは違うやり方、または、この前(オーストラリアに)負けたことでやり方を変えてくるんじゃないか、という予想はしております。
それに関しては、9日にイランとカタールが試合をします。それともう1試合、韓国と試合をします。それを担当に見に行ってもらって最終的にどういう形で来るだろうという予想を立てたいと思っています。ただ、メンバーが大幅に変わるとは思えない。基本的にカタールは個人技が非常に高くて、セバスチャンを含めて1対1で負けると苦しくなる。攻守にわたって1対1で負けない、そしてわれわれの特長を出すために、ウズベキスタン戦ではボールは動いても人が動かなかったというところがあるので、われわれが走り勝たなければ絶対に勝てないと思っています。そういうところは変わらないんじゃないかと思います。
- 稲本について、15日の試合が万全であれば呼ぶかもしれないということだが、15日の試合を見てからということになるのか。合流は長谷部らと一緒になるのか?
- もちろんです。正直に言いまして、ハムストリングの肉離れというのは、再発の危険性が非常に高くて、再発した場合は(回復まで)長期に及びます。ハムストリングの場合は非常に大事を取ります。2週間ほとんどボールも蹴らず、今のところ今週いっぱいジョギングということを聞いています。非常にリスクが高いのではないかと思っていますが、15日に(試合で)ハイパフォーマンスをしてくれるようなら呼ぶ可能性もある、という判断です。
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