カタール戦前日
11月18日
■ 準備には満足しています
- はじめに
- こちらの気候は思ったよりも涼しく、われわれは非常にいい準備ができたと思う。選手のコンディション、モチベーションも非常に高いので、明日はいい試合ができると思っています。重要な試合なので、ぜひ勝ち点3を取りたいと思います。
- 悔いのない準備はできたか? それから日本人はドーハに特別な思い出があるが(最終予選でイラクと引き分け、1994年のワールドカップ=W杯=出場権を逃した)、監督自身はどう思っているか
- 最初に申し上げたように、準備には満足しています。スケジュール、人選を含めてです。それからドーハに関してですが、私は物忘れがひどいからかもしれませんが、何も思い出とかないですけど。情が薄いとか言われるかもしれませんが、私自身、そういうのは全く気にしていません。
- ドーハには勝つために来たと言ったそうだが、公式戦で日本はカタールに勝っていないことについてどう思うか。また(最終予選の初戦で)バーレーンに3点決めてから2失点しているが、このことについてはどう考えるか
- この試合は、W杯予選8試合のうちの1試合であることは間違いない。最終予選で簡単な試合、軽い試合は1つもないわけで。もちろんこの試合はわれわれにとって重要な試合、そしてカタールは今のところ同じポイント(勝ち点4)で並んでいるということで、非常に重要な試合だと思っています。 私もそれ(カタールに勝っていないこと)を記者から聞いてびっくりしたんですけど、私も選手の時にここに来て試合をしているはずなんです。でも、結果は覚えていないので、勝っていないということなんですが。調べてみたら、ここ10年、私が前回監督をやっていた時から、対戦は1回しかなくて(実際は2回。2000年と07年のアジアカップ)、レコード(記録)はそれ1回だけだと。今のところ私の中では1回引き分けた(1−1)、お互いの国の間では1回引き分けただけだと思っています。 バーレーン戦については、内容的にはいい試合だったんですが、問題は最後に2点取られたこと。でも決してディフィカルト(困難)なゲームではなかったと。結果、アウエーで3ポイント取っていますし、だいぶ前にこの話はしたんですけど、私自身このことについて何かネガティブな感情は持っていないです。
- 中村俊輔は、全治2週間と言われるけがをしながら代表に合流しているが、そうした態度がチームに与えるいい影響についてどう考えるか?
- 俊輔に関しては、間違いなくこのチームのリーダーの1人だと思っています。そのリーダーとして、彼自身も自覚を持っていて、それで無理をしたとは思っていないですけど、彼の代表に対する思いというものは、以前から誰もが認めているところです。彼がそういう形で引っ張っていってくれていることについては、非常にありがたいと思っています。ただ、今ここに集まっているメンバーに関しては、俊輔だけでなく全員が、ただ呼ばれたから来て、試合に出ろと言われたから出るような選手ではありません。みんな自分のチームとして考えて、自分がW杯に出るため、そしてW杯でいい成績を残すため、というつもりでやってくれています。そういう意味で、俊輔もその1人として、リーダー格として、非常にありがたいことだと思っています。
- その中村は試合に出られそうか。また試合のポイントになりそうな点、気をつけたい点は何か?
- 俊輔はここに来てくれたからにはできると思っています。ただチームにどういう形でフィットできるか、また今のコンディションはどうか、どれくらいの時間できるのか。そういうことはこれから本人と話して、また練習を見て決めたいと思っています。 明日のポイントについては、カタールは非常に個人技が高い中で、プレッシャーをかけてくる。1対1の争いとか、またはプレッシャーに対していかにボールを回していけるかとか、そういうところがポイントではないかと思っています。
- 日本の報道陣の話からすると、今までの成果に納得がいっていないように感じられる。また、今回のゲームを失えば監督として最後の試合になると言われているが、どう感じているか?
- 今、初めて聞きました(笑)。初めて聞いたので、これから考えましょう。
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