フィンランド戦前日 キリンチャレンジカップ2009
2月3日
■ いい席を用意してあげたい
- はじめに
- 明日の対戦相手のフィンランドは、オーストラリアと非常に似たサッカーをしているな、という印象があります。個々の基本技術がしっかりしていて、しっかりパスをつないで、そして組織立ってプレッシャーをかけるチームということで、非常にいいシミュレーションになると思います。われわれとしては、ちょっと試合感覚が遅れている何人かの選手にとって非常に重要な試合になると思っています。いい試合をして、オーストラリア戦に備えるようにやっていきたいと思います。
- 田中達也は別メニューだったようだが状況は? それから、オーストラリア代表のピム監督が明日の試合を見に来るそうだが?
- 達也についてはやろうと思えばできないことはないんですが、今無理をさせたくない。明日の状況にもよりますが、どちらにしても長い時間使うことはあり得ないだろうと思っています。それからピムが来るということですが、お互い手の内は分かっているでしょうから、われわれも今の時点で、もちろんセットプレーなどは考えますが、特に隠すことはないと思っていますので、いい席を用意してあげたいと思います。
- ピム監督が日本戦に向けたメンバーを発表したが、その感想は? それから中村俊輔はいつ合流するか?
- 申し訳ないですが、メンバーはまだ見ていません。エマートンがけがしている(この試合では招集外)とか、いろんなことが聞こえてきますが、僕にとってはあまり関係ないので。この人が出るからこうするとか、この人がいないからこうするとかは、まったくない。たぶん、今日(ホテルに)帰ったらスタッフが教えてくれると思いますが、まだ見ていません。
それから俊輔に関しては、もう(言っても)いいのかな(笑)。明日の午前中に(フィンランド戦の)チケットを買う人がいるかもしれないから。ひょっとしたら明日の朝に来るかもしれませんが(笑)、今来ていないということなら、明日か明後日ですね。。
- オーストラリアのメンバーは見ていないということだが、国内組が1人、あとは欧州組の選手というメンバー構成についてどう思うか?
- 彼らはずっとそれでやっていますので、そういうものだと僕は最初から……1人国内組が入ったんですか? 今まではほとんどいなかったと思うんですが。かつて、まだ同じグループに入ると知らないころにピムと話をした時には、「われわれのメンバーはパッと集めて、このシステムで行くと言えばパーフェクトに試合をする」と言っていたので、それで十分なんでしょうね。
- 哲学的な部分は別として、実際の試合をやるためのコンセプトというのは、去年の3月の段階からずっと今まで通りなのか? それとも試合をしていく中でマイナーチェンジをしたり微調整したりしているのか?
- コンセプトは哲学的なことで、全体のサッカーのイメージととらえてもらえばいいと思います。われわれは、こういうイメージのサッカーをやるんだ。じゃあ、なぜそれができなかったのか。戦術的にどういう問題があったんだ、ということはトライしていますが、コンセプト自体は3月の時点では作っていません。6月の前のキャンプから言い出しました。そこからは変えていません。
- 練習前に遠藤と話していたようだが出場するのか? また話した内容は?
- もちろん、遠藤は使います。中盤は人数的にもいませんし、遠藤にはちょっとでも長く、できる限りやってもらって、ゲーム感覚を取り戻してもらうという、ものすごく彼にとっても大事な試合だと思っています。何を話していたかは、プライベートなので(笑)勘弁してください。
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