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オーストラリア戦前日

2月10日

■ 人間は済んだことを悔やんだり、先のことを心配して、今できない。オレはそういうのは大嫌いだと

はじめに
選手は海外組含めて、心身ともに非常にいいコンディションで明日の試合に臨めると思っています。オーストラリアは非常にやりがいのある相手なので、われわれもベストを尽くして勝ち点3を取りたいと思います。
オーストラリア戦はこれまでの予選と同じように臨むのか、それとも正念場と考えるのか?
ワールドカップの予選としては今までと変わりなく、オーストラリアに勝って勝ち点4とか5をくれるのなら別ですが、全く変わりないと思っています。逆に、これをうまく越えたとしても、それで何かを得るわけではない。毎回、目の前の試合が一番大事な試合。それは変わっていません。
ピム監督が、勝たなければいけないチーム、つまり日本の方がプレッシャーがあると言っていたが?
人のことは分からないが、われわれはプレッシャーがあろうがなかろうが、やれることは今の自分のベストを尽くす、それ以外にないです。僕自身、いつも試合の直前までには、いつかどこかで「開き直る」というのは変ですけど、負けたらどうしよう、勝ったらどうしようといろいろ考えても、今できることをやるしかない。だからわれわれは、結果やプレッシャーがどうとはまったく考えずに――と、いつも選手には言っています。動物は、今を生きるために精いっぱい生きている。人間は済んだことを悔やんだり、先のことを心配して、今できない。オレはそういうのは大嫌いだと。今できることをやる、それ以外にはないんだと。その意味で、明日もわれわれの今できることを、ベストを尽くしたい。ただそれだけです。
非公開の練習を4日間続けたが、その効果は? それから今日の練習について?
いつもより1日多かったんですよ。それで、流通経済大学の試合の翌日をオープンにしようと思ったんですけど、せっかく張っていただいたのをオープンというのも申し訳なかったんでね。まあ、いいやと思って。大体、あの日はオープンにしているんですけど、あれだけきちっと張ってくれるとは思わなかったので。だから、いつもより1日だけ多いというのが、僕の中のイメージです。それによって効果があったとは感じていないです。今日はいつも通り、ウォーミングアップをしてボール回しをして、やることはやってきましたし、最後の調整ということで、ハーフコートのゲームを2タッチでやって終わりました。
フィンランド戦で2列目の選手がいい働きをしていたが、海外組が加わることでスタメンには何を重視するのか?
当然、監督ですから、相手の戦い方やタイプ、われわれの組み合わせなどは考えます。でも、最後は勘です。この選手とこの選手でいこうというような。はっきり言って、選手の力を数値では表せないです。そういう中で、どうやって決めるかというと、最後は自分の勘というか、感覚を信じてメンバーを選びます。その基準は、勝つためにどのメンバーを選ぶか、ということだけです。
オーストラリアに対して、今まで積み上げたものを見る楽しみのようなものはあるか?
楽しみというのは、まあ、どういったらいいか、エンジョイ(enjoy)とかファン(fun)とか、そういうレベルではないですが、われわれ勝負の世界にいる者としては、やってみたい相手というワクワク感はあります。
ケーヒルに対して何か対策は?
彼はエバートンで非常に調子が良くて、僕も2試合くらい見ましたが、彼のジャンプ力とゴールへ向かうスピードは素晴らしいものがあると思います。ただわれわれは、そういう相手を想定して今までトレーニングしてきていますので、特にスペシャルな、彼専用の対策というのはありません。
今日、犬飼会長が「ホームで負けたら致命的だ」と言っていたが?
それは会長に聞いていただかないと。僕は何とも言えないです。われわれは誰が何を言おうが、どういう状況であろうが、明日の試合に勝つためにベストを尽くすと。しつこいようですけど、それだけです。
選手間でのミーティングをうながしたりする中で、提示しているコンセプトに対して、選手たちが自ら肉付けや発展させるような手応えを感じているか?
それは明日の試合が終わってからの方がいいと思いますが、もうコンセプトとか言葉では言っていません。みんな大枠は分かっています。その中で、自分たちの特徴や良さを出していく段階に来ていると私は思っています。
非公開の練習後、監督自身は記者に話をするようにしてきたが、つらかったのか、それとも楽しかったのか?
確実に言えるのは、楽しくはなかった(笑)。でも、若い選手たちだと、皆さんにかかったらポロっとしゃべるだろうから、代わりに僕がしゃべるのは至極当たり前なことだと思います。