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キリンカップ 大会概要発表

2月20日

■ わたしはどうしてもチリとやりたい

はじめに
キリンカップが30回と。以前はジャパンカップと言って、わたしも選手の時に幾度か出させていただいて、以前監督をやっていた時も、その時は監督でしたけど出させていただいて、それがもう30回になると。自分も年を取るはずだなとつくづく思いました。キリンさんには本当に、われわれがサッカーを志して、上を目指していこうとするときに、ずっと協力していただいていたということを聞いて、本当にありがたいことだなと思っています。
今回のキリンカップ、わたしはどうしてもチリとやりたいと(思い)、協会にお願いしました。チリ代表は、ほぼマンツーマン気味でオールコートプレスをかけてくるチームで、昨年の1月にやった時にびっくりして、それ以来ほとんど全部、全世界の試合を見てるんですけれども、チリの試合は全部見ています。これだけ今プレッシャーをかけてくる代表チームというのは、チリ以外にいないと思います。そういうチームとぜひやりたいということでお願いしました。それがかなったことは、本当にわれわれがチャレンジしていこうとしているサッカーにとって、非常にいいことだと思っています。
もうひとつ、ベルギーというチームは欧州でオーソドックスなチームですが、安定した力を持っている。これが2試合目になるということで、この試合でその後に続く(W杯最終)予選の最終チェックになると思っています。今われわれは、ともかく強いチームと試合をしたい、ちょっとでも強い相手と試合をしたいと。そういう意味で、非常にいい相手をそろえていただいたと思っています。W杯予選のためにも、キリンカップで勝って、そしてその後の予選に臨みたいと思います。
チリと対戦する上で試したいもの、前回(2008年1月)と違うところはどこか?
前回と違うわけではなく、勝つためにベストを尽くすんですけど、今回その時点で海外組を含めてACL(アジアチャンピオンズリーグ)とかいろいろ(試合が)あるので、どういうメンバーが組めるか分からないです。
ともかく今、日本のサッカーというのは、プレッシャーを受けた中で何ができるかということが、一番大切なことだと思っています。フリーだと結構そこそこやります。しかし、プレッシャーの中でどういう戦いができるかというのは、日本サッカー全体として、フリーだったらできるけどプレッシャーがあったらできないでは、世界に出たときに話にならない。そういう意味でチリというチームとやってみたいという気持ちがありました。これから上を目指していくにあたって、われわれが勝っていくことはもちろん大事ですけど、強い相手とやって体感していくのが一番必要なことだと思っていますので、このチリとは真正面でぶつかっていけるのではないかと思っています。
チリといえば、ビエルサ監督のサッカーは評価が高いが、来日メンバーのコンディションやメンバーはどうなるのか?
今の状況では分かっていません。いつも最強チームが来ると聞いています。この後、チリはキリンカップを終えて、そのままW杯予選に臨むと聞いています。そういう意味で、いいメンバーが来てくれるのではないかと思っています。
海外組では森本貴幸(カターニア/イタリア)が結果を残しているが、どこかのタイミングで代表に呼んで試すという思いはあるか?
個人的に誰がどうのこうのじゃなくて、もちろん森本を含めて映像は見ています。当然、代表チームにふさわしいプレーヤーだと、そして代表チームに必要だと感じたときには、どこの時点でも呼ぶ可能性はあります。それがキリンカップになるかは分かりません。わたしが新しい選手を入れないというのは――代表チームというのは常にコンディションやけがなどで変わっていくものですから、(新メンバーを入れるとすれば3月の)バーレーン戦になるかもしれないし、それは分からない。ただ、基本的にW杯予選を戦っていく上で、大幅に劇的にメンバーを入れ替えることはないだろうと思います。