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ベルギー戦前日

5月30日

■ チリという前から来てくれて、かつシュートを外してくれるという絶好の相手だったと

はじめに
けが人にコンディション不良の選手も何人か戻ってきたので、明日の試合では、出ていない選手をできるだけ使っていきたいと思っています。ベルギーは手堅い、そしてポジションをしっかりキープして守って、シンプルにボールを動かしてくるチーム。昨日の試合を見て、そういう印象を持ちました。
こういう、しっかりブロックを作っているチームをどう崩していくか。そういうトレーニングも今まで意識してやっていたはずなので、ぜひ崩して点を取れるような形を作っていきたい。キリンカップで優勝して、(ワールドカップ最終予選を戦う)ウズベキスタンに行きたいと思っています。
欧州組が入って、選手起用の選択肢が広がったと思う。明日の試合のコンセプトは? また、中村俊輔の起用については?
欧州組といっても、すでに長谷部と本田は(チリ戦で)かなりの時間使ったので、大久保と俊輔ということになると思うんですが、嘉人(大久保)に関してはまったく問題がない。彼の場合は、(クラブで出場機会が少なく)試合感覚が遠のいている可能性があるので、一度使ってみて、どれくらいの時間できるかやらせてみたいと思っています。俊輔に関しても、今のところスタートから使ってみようと思っています。90分ということは考えていないですが、どれくらいやらせるかは、これからメディカル(担当)と相談して決めたいと思っています。
チリ戦は満足のいくレベルだったと思うが、ベルギー戦ではどの程度のことができれば満足か。また、明日の試合で試してみたいことはあるか?
チリ戦に満足というのは、あくまでああいう状況の中で、あそこまでできたということに満足していると。だからあれが最低ライン、ベースラインだと感じています。試合内容に関しては、チリという前から来てくれて、かつシュートを外してくれるという絶好の相手だったと。われわれにとっては、経験ができたということと、点を取られなかったということで良かったんですけど。
 ただ、いいゲームというのは、ひとつのチームではできません。勝つゲームは、片側のチームだけでできますが。試合内容のいい時、悪い時、いろいろあるんでしょうけれど、われわれの見るポイントとしては、この前の試合がコンセプトとしてのベースだと。それにプラスアルファできているかどうか。例えば10回、パス&ムーブするところを、今は6回しかできていない。そしたら、それが8回になっているかどうか。そういう観点でずっと見ていますので、次のベルギー戦でチリ戦でのベースを上回るプレーをしてもらいたい。できたらいいなと思っています。試合内容は恐らく、(チリ戦とは)まったく違ったものになると思います。
ベルギー代表にはオランダでプレーしている選手が多いが、本田にはどういうことを期待するか。それから山田についてはどうか?
本田はオランダ語が分かるかもしれないので、向こうがどんな指示をしているのか通訳してもらおうと思います(笑)。とにかく彼に期待しているのは、本人にも伝えていますが、点に絡む仕事。中盤でビルドアップというよりも、とにかく得点に絡む仕事。素晴らしいパンチ力のあるキックを持っていますし、ゴール前のクロスに入っていく感覚も持っている。この前、クロスが両サイドで十数本あったんですが、一番入っていたのは本田です。そういう意味で、ゴールに絡む仕事を期待しています。
 山田に関しては、残念ながら今日の練習でちょっとでん部に痛みを感じているというので、明日は無理をさせない方がいいのではないかというドクターの判断です。これは検査をしないと分からないけれど、無理をさせない方がいいのではないかという報告を受けています。
明日のベルギー戦はウズベキスタンを想定した戦いができるのでは?
よく、どこのチームのシミュレーションとか言いますけど、まったく同じ(チーム)というのはないわけで、われわれとしてはどういう相手と当たっても、こういうサッカーをやるというコンセプトを持っています。常にそれに対して、どれだけできたかが最優先されます。
 そんな中で、ウズベキスタンがどういう戦い方をしてくるかというのは、この週末の親善試合を見てみないと最終的には分からないです。ベルギーに対してはクロスをどう上げさせないか、背の高いFWにクロスが入ったらいかにこぼれ球を拾うのか。そういうところも当然コンセプトに入っています。明日の試合では、コンセプトの中でも、そういったところを重点的に(選手には)言うかもしれないですね。
チリ戦では中村憲剛をトップ下で使ったが、監督はあのポジションにどのようなイメージを持っているか? 田中達也のようなタイプではなく、中村憲を起用したのはなぜなのか?
どうも、僕がずっと4−2−3−1でやっていると思われているかもしれないですが、玉田と達也で2トップのときと、縦に並べるときとでは、2トップの方が多いです。それから、チリ戦と(2月4日の)フィンランド戦は4−2−1−3、3トップでやっています。結果的にはそれほど大きく変わらないかもしれませんが、選手の意識としてはちょっと変わります。憲剛はチリ戦では、4−2−1−3の中盤の前という位置づけでやっています。これは達也とまったく要求していることが違うので、比較のしようがないんですが。