スコットランド戦前日
10月9日
■ 相手を恐れて腰の引けたようなプレー、あるいはミスを恐れてオドオド、ほどほどのプレーというのは大嫌い
- はじめに
- 昨日の会見と同じようになるんですが、このシリーズはわれわれの新しいステップの最初のシリーズということで、その第2戦目、明日もわれわれのここからやらなければならないトライを90分間続ける、アグレッシブなサッカーをして、ぜひ結果を出したいと思っています。
- スコットランドが2軍のような選手を送り込んだことについて、どう思っているか?
- スコットランドのチームがメンバーを発表した時点で、非常にいいメンバーで来てくれると期待していただけに、直前での大幅なメンバー変更には非常に失望しています。
- 今回、この試合を開催している日本へのリスペクトが欠けていると感じているのか?
- この時期のインターナショナルマッチデーというのは、強豪同士の試合が組めない、どこも苦慮しています。そういう意味で、スコットランドがベストメンバーで来られないというのは致し方ないかなと思っています。ただ、事前にそういうメンバーであるということを伝えてもらえていれば、急にけがをすることは考えづらいので、非常にありがたかったかなと思っています。
- 森本は代表に合流して数日だが、今の戦術をどれくらい理解しているか?
- いつも言いますが、僕らは同じサッカーでそれほど難しいことをしていないので、彼自身、理解は完ぺきにできていると思います。ただ、やれるかどうかというのは別かもしれませんけど。本人とも話をしましたが、だいぶ慣れてきたと言っているので、顔もリラックスしてきていると思っています。
- 香港戦前日でフルメンバーではないと分かったわけだが、昨日のメンバーは明日のスコットランドがフルメンバーではないことを想定して選んだのか?
- 最終的には僕はころころ変わるんでね。当日の朝になってどうなったかは分かりませんが、スコットランドが当初のメンバーで来ていれば、そちらにベストに近いメンバーを当てようかと考えていました。しかし考えてみれば、今われわれは相手がどうこう関係ないので。われわれはやるべきことをやるのが一番大切なので、お陰で緊迫感のある公式戦を、2カ月半ぶりくらいに戦うことができて良かったかなと思っています、結果的には。
- 新しいメンバーを多く入れると、うまくいかないケースがよくあるが、チームがバラバラになる懸念はないか?
- 皆さんどうしても新しいメンバーに注目がいくようですが、新陳代謝が必要なので、われわれにとって新しいメンバーは大切です。ただ、もっと大切なのは「中堅」という言い方がいいのかどうか、けが人が出た時にすぐ同じくらいのレベルで出られるメンバー、そういうメンバーはそれほど変更していません。そういう意味で、そこに新しい選手が1人、2人入ること、当然、穴が空くことはあるかもしれませんが、全体としてガタガタになることはないと自分では思っています。
- 2軍とはいえ、スコットランドは香港よりもレベルは高い。あらためて、明日出場するメンバーには、どういったことを期待して、どのようなことをチェックするのか?
- われわれの中でも、スコットランドがメンバーを落としているといっても、香港よりは上だろうと想定しています。ただある意味、そういう相手に対してどれだけできるかということが、新しい選手のテストだったり、中堅選手のレベルアップにつながると思っています。ですので、あらためて何かを求めるというより、今までチームがやろうとしていること、そしてここから、われわれがワールドカップ本大会までにやらなければならないことへのチャレンジをしてもらいたい。僕は選手に、いつも試合前に言います。相手を恐れて腰の引けたようなプレー、あるいはミスを恐れてオドオド、ほどほどのプレーというのは大嫌いなので、とにかくチャレンジしてもらいたいと思っています。
- 昨日の試合後に「90分出場した選手は中1日はつらい」ということを言っていたが、明日の朝になって考えが変わることはあるか?
- それは分かりませんね。明日のことは明日にならないと分からないので。ただやはり、大切な選手たち、けがのことを考えると低い。交代も6人枠だが、スタート(からの出場)の可能性は非常に低い。メンバーに入ることはあると思います。メンバーは18人とは限りませんし、交代は6人という枠がありますので。ただ、スタートで、という可能性は非常に低い――というとチケットが売れないのか(笑)。
- 明日出場する選手は、チームとして機能すると同時に自分をアピールすることが求められるが、そのバランスについてどう考えるか?
- アピールは自分のプレーをするということで、僕は選手に常に「ここにいる選手は、必ずいいところがあるから呼んでいる。自分の長所から試合に入ってほしい」と。それはまったく問題ないことなんですけど、ただわれわれは何のためにやるのかといえば、チームが勝つためだと。自分が目立つため、自分が点を取るためでなく、チームが勝つためだと。そのことだけは、外さずにやってくれると思っています。
- 明日のスコットランドの選手たちは、半分ほどは中村俊輔がセルティック時代に対戦しているわけだが、彼から何か伝えられたか? またそういったことを彼に期待しているのか?
- そういえばセルティックにいたんですね。忘れていました。あまりそんな話は僕はしていませんけど、ひょっとしたら分析担当の和田あたりが俊輔にいろいろ聞いているかもしれないです。まあ俊輔はチームの中である意味、リーダー的な存在なので、自分からそういうのがあったら当然、選手に言ってくれるんじゃないかと。僕が言ってくれと、特に言うつもりはないですけど。今、チームのことを考えてくれている1人なので、そういうことは自然とやってくれるんじゃないかと思います。
- 今回、スコットランドに若い新しいメンバーが何人かいるが、情報を得るチャンスはあったか? また、そうしたメンバーがいることでやりにくさはあるか
- 基本的に、われわれはそれほど相手の情報によって戦い方を変えるわけではないので、新しいメンバーに関する情報は集めていません。試合が始まれば、ある程度はつかめますし、それによってこの試合が難しくなるかどうか、それによって戦い方を変えないという意味では、変わりないと思っています。
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