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ベネズエラ戦後

2月2日

■ どう対処するかずっと我慢していた

はじめに
最初に、今日のゲームの位置付けとして、シーズン最初のゲームということで、ゲーム感覚を取り戻すということ。それから今までベーシックなことをやってきましたので、ベーシックなことというのは、大学でいうと必須科目です。これはみんなが取らなければならない。ただ、それだけやればいいのではなくて、ここからは一般科目、選択科目を取っていかないといけない。これは試合の中での各自の応用力というものを、ここから成熟させていきたい、ということで臨みました。
まず、ベネズエラが素晴らしい準備をして、素晴らしいプレッシャーを掛けてくれた。これは本当にありがたいことで、その中でディフェンスに関してはほとんどピンチもなく、ロングボールの対処も、カウンターへの戻りも、非常によかったと思っています。ただ、攻撃に関してはプレッシャーに慣れていないということもあったんですが、いかんせん中盤の選手のタイプが中でプレーする選手が多くて、サイドバックを空けてボールを出させてプレッシャーを掛けるという相手に対して、中で1回、2回はかわせてもすぐにつぶされるというのが続いて、どう対処するかずっと我慢していたんです。ちょっとヒントとして、中盤が中に入りすぎるなら、サイドに1人、サイドバックを高い位置に置くのはどうかと話をしました。少しできるようになったと思うんですが、その後は大久保にサイドに張らせておいて、それからはボールが動くようになったと思っています。
どちらにせよ、非常にいい試合ができました。後半に入ったら感覚的にも慣れてきたところもあったので、これでいい形で東アジア選手権に入れると。新しい選手も試すことができたし、結果は勝てなくて残念ですけど、この試合については満足しています。
新戦力を試すことができたということだが、具体的には?
まず小笠原については中でプレーするタイプの選手なので、両サイドが中でプレーするタイプだと、どうしてもこういうタイプの相手だと詰まってしまう。例えばポジションをしっかりキープして、ブロックを作る相手だともう少し機能するだろうと。ただ後半になって、1人外に張って、ボランチが縦に並ぶ感じになると結構、生きるようになって、前半も決定的なラストパスとシュートを見せてくれたし、非常に満足しています。
平山に関しては、途中交代でどういうふうに流れを変えるか。正直、自分の期待以上のプレーを――平山が入るとどうしてもロングボールが多くなる心配をしていたんですけど、選手たちの間でロングボールのところと、パスをつなぐところと区別していましたし、ゴール前でやはり迫力があるなという感じは受けています。金崎に関しても、このところキャンプで意識が高くなって、今までのルーズなプレーが少なくなっていたので一度試してみたいと思っていたんですけど、彼も十分にやっていける力があるなという感想を持っています。
攻撃に関して、東アジア選手権までどういった点を中心に考えていくのか
相手の戦い方が違うと思うんですが、ああいった形でプレッシャーを掛けられたときに、怖がらずにシンプルにつないでいこうというのがあったんですが、やはりサイドに起点を作って、サイドで少し落ち着くところが必要だろうと。そのへんは選手がやっていて十分に感じてくれていると思うので。あえて修正というのはないですけど組み合わせとかは考えていきます。
ボランチの縦の関係ということだが、相手に対処したのか? それから前半は遠藤の方が下がっていたが、後半は稲本が下がっていたのは?
前半の縦の関係というのは守備のときだと思うんですけど、これが相手の中盤がダイヤモンドで来るという予想、実際そうだったんですけど、こちらの中盤がフラットだと1枚足りなくなる。昨日の練習で相手をダイヤモンドにして、どう対処するかということを話して、彼らの選択として1枚前に出ようということだったんだと思います。前半の終わりくらいに稲本を下げたのは、攻撃のときにボランチの縦の関係になるようにということで、これについては指示をしました。サイドバックを上げるために。前半の残り5分で指示をして「これはおれのアイデアの1つだ」という言い方をして、彼らがその後、そういう場面もありましたし、普通にサイドバックをそのまま置いている場面もあったと思っています。
徳永と大久保は動きはよかったと思うが、交代の理由は負傷によるものか?
徳永は右のサイドバックとして代表でそれほど経験が少なく、少し足を削られていたので。内田も体調がよくない。いい状況で使ってやりたいと考えたときに、オプションとして駒野の右サイドも試してみたいということがありました。大久保に関しては、足をひねったので交代させました。