香港戦前日
2月10日
■ 力の差どうのではなく、勝負とはそんなに甘いものではない
- はじめに
- 攻撃の形が少しずつできて、いいリズムも出てきました。明日はわれわれらしい戦いをしたいと思います。
- 岡崎と長友のコンディションはどうか?
- 長友に関してはちょっと下痢をしていまして、今日の昼の時点ではだいぶ収まったと。ちょっと無理をさせたくないのでホテルで静養させています。長友はこっちに来ていないので明日は難しいと思います。岡崎に関しては、朝起きたらひざの痛みがあったと。以前に同じところで、半月板の痛みがあったということでMRIを撮ったんですが、まったく問題ないということで本人も「安心した」と言って、痛みも半減したということで、明日の状態を見て決めたいと思っています。
- 大会前、できるだけ多くの選手を試したいと言っていたが、その考えは変わらないか?
- 当初からさんざん前置きをした上で言っていたと思うんですが、チームがオフ明けでこういう状態なんですけど、僕はひょっとしたら去年あれだけ成熟していたんで、もうちょっと早く取り戻せると思っていたのでそういうことを言っていたんですが。今一番大切なことは、われわれのサッカーのリズム、これは点が取れるかどうかということではなくて、まずはリズムを取り戻すことだと思っています。たくさんを試せるかどうかは分からないですが、何人かの入れ替えは起こり得ると思っています。
- 平山の途中出場が続いているが、スタメンの起用の可能性は?
- すべての選手に可能性はあると思っています。平山がスタートで出るかどうかは、明日の朝決めたいと思います。
- 明日の香港戦でリズムを取り戻すということだが、その後の韓国戦との兼ね合いについてはどう考えるか
- 先ほども言いましたように、勝っていかないといけないのは当然で、それプラス、たとえば中国戦ではチャンスがあったし、ただどこかで1点入っていればOKというのは、われわれの中ではないですし、点が入らないどうこうよりも、われわれのリズムを取り戻すことが大事だと思っています。まずは香港戦でリズムを取り戻して、それから韓国戦のことを考えたいと思っています。
- 現時点でのコンディションの状況が5月〜6月にどう影響すると考えるか
- 当然、もっと早くキャンプを始めていればコンディションは上がっていたと思いますが、年間通して選手の疲労などを考えて、ここから始めるのがベストだと判断しています。この後、ACLを戦う選手は、ほとんど5月まで週2試合が続いていきます。非常に厳しい日程になっている。その中で代表の試合もあるので、そこは考慮をしていかないといけないと判断しています。今のコンディションが、フィジカル面で続くことはまずないと思います。フィジカル面もそうだし、ゲーム感覚も間違いなくよくなってくれるだろうと。そしてチームとしてのコンビネーションについては、5月に入ってから約3週間くらいあるので、もし落ちていても十分取り戻せるんじゃないかと思っています。
- 今の時期はコンディションに不安はないか?
- フィジカルは今の時点でかなり上がってきています。この前の試合、中国戦までは前半の方が体が重かったという状態だったみたいですが、だいぶ激しい試合をやったおかげで上がってきているんじゃないかと思っています。けが人を出さないように、いい状態で来られるように調整していますので、フィジカルもいい状態になってきていると思っています。
- 岡崎が今年に入って調子が戻らずに悩んでいるようだが
- 岡崎本人が調子が出ずに悩んでいるというのは初めて聞きましたが、そんなに調子が悪いとは思っていないですし、本人もそんなに考え込んでいるようにも思っていません。ただ、岡崎がこのところ代表の攻撃の柱になっていたのは事実です。得点も結果も出してきたと。そういう意味で、岡崎がけがをしたとき、また調子を落としたときに、もうひとつ考えないといけないということはスタッフの間でもずっと話しています。明日、もし岡崎が出られないのであれば、ほかの選手に是非、点を取るという仕事、結果を残してもらいたいと思っています。
- 明日の相手は実力差があると思うが、なぜ練習を非公開にしたのか
- 力の差どうのではなく、勝負とはそんなに甘いものではないです。香港代表はかなり監督がハッパを掛けて、戦えるメンバーでトレーニングしているという報告を受けています。実際、香港でやった時、うちは海外組を入れて試合をしましたが、ピンチはそれほどなかったものの、長谷部のロングシュートが入るまでは点が入らない。そういう意味で、明日の試合に勝つためにできることをすべてやる、これは鉄則です。相手が弱いから、強いからというそんなすきを見せていたら、どんなことが起こるか分からない。それが勝負だと思っています。
- 先日「結果を出さなければ、責任を取るしかない」と言っていたが「結果」と「責任」の意味を教えてほしい
- きちんとそういうことは表現してもらいたいんですが「結果に対しては責任を持たないといけない」とは言いました。こういう時期だからとか、ワールドカップのためにメンバーを試すとか、そういう言い訳は許されない、という意味です。おそらく今おっしゃったのは「進退をどうするか」ということでしょうけど、それに関しては、そのために技術委員長もいますし会長もいますので、そういうことはちゃんと決めてくださると。これは、われわれがいい結果を残そうが、悪い結果であろうが、従うしかない。それに対しては、いつも一貫した姿勢でやっています。
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