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アジアカップ最終予選メンバー発表

2月25日

■ ほぼわたしの中で、スタメンは決まっています

はじめに
アジアカップ予選の最終戦は公式戦ということで18名登録なんですが、海外組が帰ってこないとコンディションの確認もできないということで、前々日の夜に到着する選手もいるため、20名のメンバーを選びました。もちろん、勝つためのメンバーということと同様に、海外組がここでしか呼べないということで、今まで呼んだ海外組を全員呼ぶということで、このようなメンバー構成にしました。
前にも話しましたように、4月7日と3月の2回、いろいろな選手にチャンスを与えたいと思いますし、ワールドカップにつながるメンバーというふうに考えています。それとともに、東アジアであまりいい試合ができなかったということで、ここでやはりチームとしていい形でベースアップしていきたいと思っています。
海外組の5名のコンディションをどう把握しているか?
海外組は前の方に全部いるんですけど、長谷部に関してはここ2試合出ていないんですけど、けがではなくてコンディションに問題はないと聞いています。それから俊輔に関しても、この前最後の方に出た以外、あまり出ていないんですけど、紅白戦などをしていて問題ないと本人が言っていると聞いております。
本田に関しては、昨日の夜も90分ではないけれどほぼ1試合、試合をこなしていて、コンディション的にまったく問題ないなと。
それから森本に関しては、これも最近の2試合をビデオで見ていますが、こちらも90分はやっていませんが交代で出て得点して、その後はスタメンで出て後半の17分くらいまでプレーしていましたけど、体は切れているなと。また運動量もかなり増えているなという感じを受けています。
松井に関しては、ほとんどスタメンでこのところ試合をこなしていて、チームはなかなか結果は出ていないですが、松井自身はプレーは安定しているし、コンディション的にも安定していて問題ないと思っています。
平山が残って小笠原が外れたが、どれくらいチームにフィットしていたのか。それから復帰した興梠について
小笠原については中盤は海外組の選手が多いということがあって、海外組優先で、ということを考えております。平山に関しては、彼の可能性、伸びしろは十分にあるんだろうということで、やっぱり点を取るというところで、もし彼がいれば相手の脅威になる可能性は十分にあるだろうと考えております。
それから興梠に関しては、ずっと本人にも伝えてありますし、どうしてまたこうやっていつも呼ぶかというと、やはり彼のずば抜けた突破力、これはほかに持っていない彼の特長というか素晴らしいものがあるので、彼には毎回外したりしていますが、期待は持っております。これからもそういう意味で、彼のもう一段の成長を期待しています。
今回はセンターバックの選手があまりいないが、新しい選手を試すことは考えていないのか?
次の4月には、大体名前も挙がっていますし、前と後ろに関して試したいと。それは今まで試した選手ではないということではなく、ゲーム勘とか代表チームへの慣れとかがあると思うので、今まで呼んだメンバーを含めて呼びたいと。今回は18名という登録の枠があって、しかもほとんど練習ができない状態なので、呼んでスタンドでというよりかは、最小登録に近い形でということで絞っています。
今回は20名の招集だったが、4月には何名くらい呼びたいのか。また5月にはプラス何名かの予備メンバーを考えているのか?
4月には増えるといっても6人交代の試合になるので、22名または23名くらいを今のところ考えています。5月にはメンバー発表を済ませていますので、23名ぴったしで韓国戦に臨むつもりです。
それ以外の選手に関しては、これは技術委員会と話していますが、これはFIFAが今やっているマネジメントの打ち合わせ。その中で認められるのであれば、若い、将来の可能性のあるような選手を何名か帯同させて、たとえば出ていない選手の試合の時に、うまくそういう選手を埋めながらやる、または練習に参加させる。できるんであればですよ、これは。FIFAにはいろんなルールがあるので。そういうことも考えようか、という話を技術委員会ともしております。
東アジア選手権からどういう点を修正して今度の試合に臨みたいか
修正とおっしゃったが、東アジアとはまったく違う形になると思っています。やろうとしていることはあまり大きくは変わりません。やはり、この前の試合でわれわれが全体のバランスとして中へ寄りすぎているところ、それでカウンターを食らうところ、それとディフェンスで今までできていたのにやれていないところもいくつかあったので、そういうところを修正する。それと、最後はやっぱり一番大事なのはラスト3分の1でゴールを目指す。シュートを打つことも含めて、ゴールに向かって走る選手にボールが出るようなイメージでできればというふうに思っています。
中村憲剛が重症を負ったが、大久保も含めて復帰の見通しはどうか
憲剛に関しては非常に残念なニュースなんですが、手術をして――これは正式な発表ではないのですが、聞いている話としては、2週間くらい入院が必要だと。それからさらに2週間、4週くらいしてから徐々にトレーニングが始められるんじゃないかという状態なので、ちょっと4月も難しい可能性があると思います。ただ、彼は今までの経験があるので、コンディションさえ整えば本番までには間に合ってくれると思っています。
嘉人に関しては内側じん帯を伸ばしたということで、思ったよりも遅くて6週くらいかかるのではないかと聞いております。これはあくまで、正式発表はチームからあると思うので、あまりいい加減なことは言えませんけど、聞いている話として僕はそういうふうに理解しております。
阿部は東アジア選手権で出番がなかったが、彼の役割をどう考えているか?
勇樹に関しては、東アジアで集まった時点でちょっとほかの選手よりもコンディションが遅れていました。なかなか上がってこなくて、途中からよくなったんですが、個々のポジションでほかのバリエーションを試していたこともあったので、彼にはチャンスはなかった。彼はある意味、いろんなポジションの穴を埋めてくれるユーティリティーな選手だと思っています。
今回もし、海外組などのコンディションが悪いときは、彼が必要になるだろうと。またACLに出ている選手たちが非常に連戦が続くこともあるので、そういう選手のコンディションが整わないときには彼が必要になるだろうと。そういう意味で、彼を入れています。
本田のロシアでの挑戦についてどう思うか?
彼はスタッフには「僕はこんなものでは収まりませんよと。まだまだ成り上がりますよ」と言っていたそうなので、彼らしいと思いますし、そのチャレンジ精神は素晴らしいと思います。いつも言いますが、選手たちにとって今回のW杯は終点ではないわけで、そうやってチャレンジしていくことが僕は素晴らしいと思いますし、彼ならもっともっとやってくれるんじゃないかなと思っています。
先ほどの最終メンバーレギュレーションについて、分かっている範囲で教えてほしい
それを確認するために行っているんですけど、けが人が出たときに交代は可能です。それはどこから呼んでもいいことになっているはずです。その交代ができる可能性を秘めた若手、ということを考えております。というのは、けが人が出て、オフでどこかに行っている選手を呼び戻すというのを避けたいというのもあるので。ただその選手が帯同できるのかというのは、それは帰ってきてから。まだ連絡は受けていません。
1998年の時はGKを2人にして、けが人が出たときには第3GKを入れるのはOKだったんですが、そのGKは一緒の宿舎に泊まってはいけない、一緒に練習してもいけないという。それであの時は、あえてGKを3人入れました。欧州のチームだったらすぐ呼べるんですが、日本の場合はそうはいかない。それは不公平だとFIFAにかなり言ったんですけど、「だめだ」と言われました。そういう意味で、今回はそのへんのレギュレーションがどうなっているかというのは、おそらくもう回答は出ていると思うんですが、詳しい回答は「帰ってからします」という簡単なメールしかもらっていません。
その中で「若手」と限定して発言していたが、その意味は?
それはやはり、基本的にメンバーに入る可能性が非常に少ない。大きなけがをした場合に限ると。そうすると、このW杯というものを経験させておく、そういう意味で、将来の日本代表で活躍しそうな選手に経験させるというのは、非常にプラスなのではないか。
それとともに、こちらとしても練習に、たとえば違うポジションでも、例えばイングランドやコートジボワールと試合をしても、それで使える選手というのはトップの選手プラス何名か。そのメンバー以外だと、おそらく練習試合は組めないということになったときに、そういう選手を使って練習試合をやらせると。98年のときはそういうので非常に苦労した記憶があるので、地元のチームとでも試合を経験しなければならないというのがあって、それで若手というのを考えています。
今回の試合はアジアカップ予選突破を決めていて、しかも集まる時間は非常に少ない。その点で選手へのアプローチについて考えていることはあるか?
もちろんあります。基本的にわれわれは当然、この試合に勝つこととともに、W杯というものを見つめていないといけない。ただ選手には、もう目の前の試合に全力を尽くすようにしてもらう。そういうスタンスにしようと思っています。逆に非常に短い練習期間ということで、試合に集中させやすいのではないかと思っています。
最終メンバー23人はもうある程度決まっているのか。それからJリーグが5月16日で中断したら、すぐにメンバーを発表できるのか
まったく白紙ということはありません。ある程度固まってきてはいますけれど、今回東アジアをやって新たに可能性を求めなければならない。あまり固まりすぎてもいけないなと感じています。その意味で、まだ決まっていないところはあります。それとメンバー発表に関しては……。危ない(笑)、言うところだった。
本田はクラブではセカンドトップ、もしくはFWに近い仕事をしているが、日本代表では俊輔の控えとしてアウトサイドでプレーすることが多い。今後の彼の起用方法については、どう考えているか?
3月3日に見ていただければ分かると思いますが、ほぼわたしの中で、スタメンは決まっています。練習をやって、紅白マッチをやっていいやつ、なんて見ていられないので、だいたい頭の中では固まっています。俊輔のサブとおっしゃいましたけど、2人一緒に使っていることも何度かあります。今回もコンディションが整っていればそういうこともありますし、本田のプレー自体がVVVの時よりもアグレッシブになっているなと昨日の試合を見ていても思ったので、非常に大きな期待を持っております。