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バーレーン戦後

3月3日

■ 本田自身が、今回集まってびっくりしたんですが、プレースタイルがかなり変わっていて

はじめに
立ち上がり入れ込み過ぎというか、変な緊張感もあって前に速くなり過ぎて、本田の位置も2トップ気味に入り過ぎていたので、なかなかボールがわれわれのペースで回らなかったんですけど、途中から落ち着いてきてボールが回るようになりました。海外組のコンディションが万全ではないことは分かっていたんですけど、後半途中から中盤の足が止まってきて、ちょっと攻撃が薄くなってきたという感じは受けています。2日前に集まってやった試合にしては、そこそこかなと思っています。
今日は試合前に「言い訳なしで結果を出そう」ということで、何とか結果を出してくれた。初めてバーレーンに1点差ではなく2点差で勝てた。チャンスでもう少し決めていかないといけないし、いろんな問題点はありますが、選手たちは最後まで点を取りにいって、2点目を取ってくれた。よく頑張ってくれたと思います。
森本ではなく岡崎をスタメンで使った理由は?
いろんな意味で海外組のコンディション、それとコンビネーション、計算が立たない部分がありました。戦術的な練習は1回だけだったので、そういう意味である程度計算が立つ形でスタートしようということで岡崎を先発で使いました。
「言い訳なしで結果を出せ」といった意図は?
試合前のミーティングで言い訳なしで結果を出そうぜ、と言いました。それは東アジア選手権のときにワールドカップだとかわれわれのサッカーだとかで、目先の勝負に選手たちが徹することができないということがあったので。われわれの中ではいろいろなテストだとかを考えていますけど、選手には勝負に徹してもらいたいということで、そう言いました。
中村俊と本田は融合できていたか? W杯に向けて可能性を感じられたか?
今までも一緒に使っていて、なかなかスムーズではなかったところは確かにあったんですが、本田自身が、今回集まってびっくりしたんですが、プレースタイルがかなり変わっていて、シンプルにプレーして動いてディフェンスもすると。体もかなりキレている状態だったので、今日は非常に、今までになく良かったと思っています。本田が点を取ってくれたことは、われわれにとっても非常に大きい。なぜなら彼に期待していることは得点力なので、彼が点を取ったということは、ほかの誰が取るよりもわれわれにとってはうれしいことだと思います。
松井には何を期待しているのか?
まず、今日のメンバーというのは昨年、一昨年、公式戦ではほとんど、このメンバーに近かったので、お互い気心が知れているということ。それとともに、松井は最低限、攻守にわたって戦うことが計算できる。まだまだ中盤でのシンプルなプレーとか足りないところもあったかもしれませんが、彼がこのチームで左サイド、特にワイドに張ったところでプレーできること、それとボール際で最低限戦ってくれること。そういうことを期待しています。
後半、途中から足が止まったということだが、その前の20分は攻撃がつながってチャンスはあった。ハーフタイムの指示は?
ハーフタイムには、立ち上がりが入れ込み過ぎだと。本田のポジションが高過ぎると。裏を狙うのはいいけれど、うちのリズムになっていないと試合中には言ったんですが。本田、長谷部、遠藤のところで、少しボールを動かして、そこから外へ。そこに俊輔か松井がひとり絡んできて、外を使う。外に起点を作って攻めていくようにと。あとは無駄なファウルをするなと。今日は入れられませんでしたが、レベルの高いチームのセットプレーというのはリスクがある。あと2つは、そんなに大したことは言っていないですね。
後ろの方は同じメンバーでずっとやっているのに連係のミスがあったように思うが?
守備に関して、少し入れ込み過ぎて2人で競りにいったりしていました。前半はカウンターで2本ほどありましたが、4バックの守備に関してはそれほど心配していません。ただ、自陣でのイージーなミスパスが少し目立ったのが、逆に気になっています。
東アジア選手権を含めた4試合と比べて、海外組がいたことで何が一番変わったか?
先ほども言いましたが、このメンバーが一番長く一緒にやっていて、東アジア選手権のメンバーは親善試合を何試合かやっているだけなんですね、実は。そういう意味で長い時間を一緒にやっている選手たちということで連係が良かったこと。それと今回、スタートポジションの意識というのをテーマにしていました。自由勝手に動いてうまくバランスが取れれば理想なんですが、スタートポジションをしっかり意識しろと。結構、ポッと言っただけで理解できるというところ。そのへんの経験を持った選手の差が大きい。それとともに、やっぱり技術の精度というか、ミスが東アジア選手権よりは少なかったんじゃないかと思っています。