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キリンチャレンジカップ2010 メンバー発表

3月29日

■ 最終的な23名は最後の時点で誰にも話さずに決めようと思っています

はじめに
セルビア戦は、ワールドカップまでに国内でできる2試合のうちの1試合。最終メンバー発表前の最後の試合ということで、インターナショナルマッチデーではないので、国内組の中で、中心選手プラスいままであまりチャンスを与えられなかった選手、またはW杯本大会のいろいろな状況で、こういう使い方なら必要になるんじゃないかというような選手のテストの意味も兼ねて20名を選びました。特にACLに出ているチームに関しては非常に過密日程なので、そういう選手のコンディションを調べて、集まった選手に関してはコンディションを聞いて、使う時間も考えていきたいと思います。セルビアも国内組中心だと思いますが、非常に体が強くて、ハードな試合をすると聞いています。そういう相手に対して通用するのかどうか、そういうテストをしていきたいと思います。
永井選手を選んだ狙いは?
永井はイエメン戦の時に呼びましたが、フル代表としては初めてになると思います。彼に関しては今の時点で例えば90分、代表チームでFWを張れるかというとちょっと難しいと思います。しかし、ラスト10分で彼の抜群のスピードを生かす可能性はないか、そういうことを感じさせてくれるプレーヤーだということで今回選びました。
永井選手の例が出たが、山瀬選手、栗原選手、矢野選手はどういう使い方ならば使えると考えるか
具体的にいろいろな状況があると思いますが、今まではチーム力を上げる、ベースアップしていくということで、われわれのやり方、同じことをやってきました。ですが、本大会でわれわれが主導権を取れる相手というのはかなり少ないんじゃないかと。そうした中で、例えばわれわれがリードしていて、相手が猛攻をしてきているときには、例えばロングボールがきたらDFには高さがいるだろう、または前で追い回す選手がいるだろうと。もしリードされているときに、中をしっかり固められて190センチ台の選手が守っているところをどうするか。やはり外に起点がいるだろう。そういういろいろな状況を想定して今回のメンバーを選んでいます。いま言われた3人に関してもその中に当てはまると思います。そういう言い方をするとそれだけかとなってしまって、選手に対して失礼なので、個人個人で言うのは勘弁してください。
栗原選手の選考理由、評価は
栗原についてはマリノスの監督をやっていたのでよく知っています。身体能力に関しては、ジャンプ力、スピード、すべてにおいて日本人離れしています。これは世界で通用すると思います。キック力もかなりのものを持っています。ただ、ポジショニングの修正、アラートな状態で常にいられるか。そういうとこの問題があったんですが、最近そういうところも改善されてきました。最終的に組織だなんだといっても、ポーンと蹴ってくるボールを跳ね返す、そこで個の力である程度勝たないことには話にならない。そういう意味で彼は個の強さを持っているところを買っています。
これまでチーム力を上げることに重点を置いていたが、W杯メンバー発表前の最後の強化試合については、個々のパーツというか、切り札的な使い方であったり、そういうことを重視するということか
二者選択ではなくてわれわれは両方をやりながら、どういったことをやらないといけないのかと。これはチーム力を上げる試合ではない、完全なテストだというようなつもりはまったくなくて、当然、ベースになるところを上げていかないといけない。その中でも、その試合でやっておかないといけないこともあります。そういうことで、これはもうテストですというつもりはありません。当然、アジアカップの予選、W杯の予選といった公式戦よりはテストの意味合いは強くなります。
今回呼ばれなかった選手はチャンスがなくなったと考えていいのか? 23人の構想はどれくらい固まっているのか
今回呼んでいない選手がノーチャンスだということは全くなくて、例えばACL組をたくさん呼んで半分しか使わないと、みんな半分ではとてもじゃないができない。ともかく、今まで分かっている選手はいいだろうと。ちょっと分からない選手をプラスアルファで呼びたいということです。また、今回はけがで試合をやっていても万全じゃないということで、呼んでいない選手も何人かいます。そういう選手にこの過密日程の中で無理をさせるより、Jリーグで活躍するのを見てから決めようと思っています。最終的な23名は最後の時点で誰にも話さずに決めようと思っていますが、わたしの中では徐々に固まりつつあります。どれくらいかと言われると困るんですが70%くらいは固まっています。
石川選手が戻ってきていますが、彼に何を期待しているか
それだけを期待しているわけじゃないという前提で聞いていただきたいのですが、やはりワイドに張ったところからプレーできる選手。中で生きる選手、外で生きる選手がいると思いますが、日本では中で生きる選手はけっこう多いんですが、ワイドで生きる数少ない選手ということで、特に彼の場合は右サイドで起点を作って、そこからのクロスまたは非常にいいパンチ力を持っているので、シュート、ゴールに絡む仕事を期待しています。この前も見ましたが、コンディション的には問題ないと思います。
メンバーの7割は固まりつつあるということだが、残りの3割はコンディション面なのか、それともケースバイケースで使える選手ということか
両方です。悩んでいるわけではなくて、固まりつつあるというだけで、わたしの場合はコロっと変わりますから分からないんですが、ある程度カメルーン、オランダ、デンマークとこういう戦いをしないといけないだろうなと考えたときに必要な選手ということで組み立てていった場合、かつわれわれのベースを崩さないで、といったときに、だいたいこのあたりの選手は必要だなと。あとはいろいろな特徴を持った選手のどこを取ろうか、というような考えをしています。コンディションももちろんあります。万全ではない選手では厳しいでしょうし、それとともにプレースタイルの組み合わせ、そういったことを考えています。
守備は連係が大事だと言われますが、選考を1試合残した今のタイミングで栗原選手を呼んでDFの連係が取れるのか? いままで何回か呼ぶタイミングはあったと思うが、最後の最後で呼んだ理由は
サッカーなので、ものすごく難しいことをやるわけじゃないです。勇蔵も1回キャンプに来ていますし、もし選ばれた場合に5月にキャンプをやれば十分に連係は問題ないと思います。それと栗原1人を見るとそう見えますが、ストッパーはいろいろな選手をテストしてきています。栗原のタイミングがここにきた、というだけのことです。
この前は4、5人を予備軍で連れていくということだったが、その候補者は決まったのか? 発表は最終メンバーと一緒に行うのか
候補は何人か挙がっています。ただ、誰を連れていくかは決まっていません。発表に関してはわたしは同時に発表したいと思っていますが、まだ協会と詰めていないので、協会の指示に従いたいと思っています。
海外組を4月に視察する予定だということだが、どこを見るのか
昨日からそればかり聞かれているんですが、海外組は行っても試合に出ていない選手もいますし、スタッフに行ってもらうかもしれないですし、誰も行かないかもしれない。どうせ行くならたくさんの試合が見れるCLがある週だと水曜日も見れる。その方がいいのかなと思っていますが、正直なところまったく未定の段階です。セルビア戦を見て、すごくいいパフォーマンスをする国内組が出たと。これは海外組の選手もおちおちしていられないという状況になったときに、行ってみようかとなるかもしれない。これはあくまで例えですよ。そういうことが起こったら決めようと思っています。わたしのスケジュールがすごく重要ですか? 一緒に付いてくるの?(笑)
海外組を見られるチャンスが少なくて、試合もあまり出ていないのでどういう判断で選考するのかと
もう見られないので、試合に出ていなければ練習がどういう状況なのかの情報くらいはほしいなと思っています。ただ、わたしが練習を見にいくわけにはいかないので、そういう情報をなんらかの形で得たいと思っています。海外組の情報は逐次入ってくるように手配しています。
最終メンバー23人中、GKは2人か3人か
最終メンバーに関しては今からあまり言わない方がいいと思っています。ただ、普通に考えると3人ではないかと。ただ、最終的にその日にどういう気分になるか分からないのであまり言わない方がいいかもしれませんが、常識的に考えると3人ですね。