コートジボワール戦前日
6月3日
■ メンタル的に最後の言葉掛けというのは、カメルーン戦の前に
- 日本代表の公認応援ソングを歌うEXILEが激励に来たが
- ほとんど会話していないよ。昨日着いたの、とかいう話。わざわざこんなところまで来てくれてありがたい。
- 非公開で調整したが、紅白戦をやったのか
- かなり長くやったんでへばっていましたけど。3組に分けて、25、6分ぐらいのをやりました。メンバーを代えていろいろ試した。サポートメンバーも全員使いました。
- コートジボワール戦はダブルボランチで臨むと話していたが
- かもしれない、ということ。
- パススピードは上がった?
- 攻撃は良くなった。ボールは回るようになったと思う。
- 会見
- 明日はコートジボワールという、いいチームを相手に試合をするということで、われわれが今やろうとしていることをチェックしていきたい。それとともに、コンディションのいい選手が何人もいるので、そういう選手も積極的に使っていきたいと思います。
- イングランド戦以後、攻撃面の練習に力を入れているようだが、その手応えと明日チェックしたいところは?
- イングランド戦と同じように、まずディフェンスに関しては中盤、または相手の前線の選手にしっかりプレスが掛かるかということ。それとともに全体としてサイドのボールに対する中央のマーキング。攻撃に関しては、ボールを取ってからの周りのサポートの速さ、出ていく推進力、ボールを取ってから簡単にマイボールを失わない、単発な攻撃にならないように、そういうところができればと思います。
- 45分の練習試合も含めて全体で135分あるが、最初の90分に相手が主力で出てきたときに、計算の立つメンバーを当てるということか?
- 今、毎日、尿と血液から高地順化のマーカーをピックアップして、練習強度をコントロールしています。高地順化の効力を持たせるため、昨日、一昨日とちょっと追い込んだトレーニングをしているんで、45分限定と考えている選手も何人かいます。ですので、そういう組み合わせの中でメンバーを考えていきたいと。ただコートジボワールは、カメルーンと似たところがあって、シミュレーションになると思いますので、ある程度、カメルーン戦を想定したメンバーとなるように立ち上げていこうと思っています。
- イングランド戦後に「いい試合をしたけれど負けたじゃないか」と言ってチームを引き締めたそうだが、また緩んだ気持ちを引き締めるような方法を考えているか?
- 以前、オランダ遠征の時に、オランダに0−3で負けたけれど選手は手ごたえを感じていたと。それでガーナ戦の前半、ちょっと緩んだところがあったので、そういう意味で選手には、一言二言は言うつもりです。でも、コートジボワール戦でメンタルを含めてすべてをピークに持っていくわけにはいかないので、メンタル的に最後の言葉掛けというのは、カメルーン戦の前に。大切な言葉を先に使うわけにはいかないので、ここは試合前に少し油断というか、甘くならないようにしろとは言うつもりでいます。
- 中村俊輔のコンディションと起用について
- 昨日、体のキレを取り戻すような動きのトレーニングをしたいということで、20分くらいならOKだということでトレーナーと一緒にやらせました。まだ万全ではないですが、かなり上がっているんじゃないかという手応えを感じています。明日、どこでどう使うか、先発なのかも含めて考えたいが、まだそこまでは決めていないです。
- 昨日、今日と選手たちの雰囲気が良いと感じるが、どうプラスに影響すると考えるか?
- 長期キャンプだと、どうしてもチームのメンタルが惰性になるんですが、このチームは昨日、今日だけでなく、非常に選手同士のコミュニケーションが良くて、川口が中心になっていろいろコミュニケーションを取ってくれているんで、ムード自体はそんなに悪くはなかったと思っています。
- ある意味、韓国戦でまずい試合をしたことが、選手の団結心を生んだようなところがあって、あの後、非常にみんなが「チームのために」と考えてくれるようになっている。とてもありがたいことだと思っています。これが試合でどう影響するか、あまり軽すぎても困りますし、カメルーン戦に向けて、この後3日間くらいがくんと練習量を落とすつもりです。そのあと盛り上がるような感じになってくれれば、それでいいかなと思います。
- 今のところ国際試合で3連敗しているが、勝利へのこだわりは?
- いつも言うことですが、試合をやるからには負けていい試合があるとは思っていないです。しかし、われわれの一番の目標はワールドカップ本大会に勝つことであって、ここでけが人を出してでも勝つことは考えていません。しかし、試合をやるからには、勝つためにやるのは当たり前のことだと思っています。
- コートジボワールはカメルーンと似ているということだが、システムは違うのではないか?
- カメルーンもコートジボワールも3トップで来ています。この間の試合で10分くらい2トップを試しましたが、ずっとカメルーンはエトーが左で、イドリス、右にエマナの3トップで、中盤も1ボランチと2ボランチの両方をやっています。コートジボワールも、この前の試合で1ボランチ、2ボランチを試しています。僕は、ほぼ一緒だと思っています。
- 選手によると、最終予選では前からプレスを掛けてボール取れることができていたが、こっちに入ってからは力の差を見ながら、いいポジションをセットしてから取りにいくようにしている。そのあたりの兼ね合いはどう考えるか?
- 基本的に、われわれがボールを失った瞬間は、ファーストポジション以前に近くの選手が取りにいく。これは何も変わっていません。ただ、しっかりボールを持たれたときに、ファーストポジションということはずっと言ってきたんですけど、それがなくても何とかなったという流れがあったのを、きっちりファーストポジションをとったところからプレッシャーを掛けていこうというところに変わっているだけなので。それほど選手も違和感なくやっているかなと思っていますし、何人かの選手とも話していますけど、全然問題ないと。
- ただある程度、相手が1トップか2トップか、あるいは1ボランチか2ボランチかによって、こちらもシステムを合わせてあげないと。その中で自分たちで判断するのは、ちょっと難しいような感触を受けているので、そこらへんは相手の出方によって合わせていこうかと思っています。
- 明日の試合はカメルーンのスタッフも見に来るが、こっちのシミュレーションがばれてしまうのではないか。セットプレーでも、イングランド戦で闘莉王が足で決めていたが、そういったことを見せることはマイナスになるのではないか?
- イングランド戦でのコーナーキックは、まったく練習したものでもなくて「普通に上げても勝てないから工夫しろ」と言ったら勝手にあんなことをやっただけなので、本番まで取っておいてくれれば良かったんですけど(笑)。現地に入ってからセットプレーはやるので、ここではパターンとかは一切やらないです。それ以外の戦い方に関しても当然、メンバーを含めてすべてを出すのではなくて、工夫をしていきたいとは思っています。
- ただ、基本的な戦い方は「カメルーンだからこうする」とかではなく、僕らはボールにプレッシャーを掛けなければならない。コンパクトにして、ボールにプレッシャーを掛けて、シンプルにボールをつないでいく。そういうところは変わらないし、隠しようはないので、隠すつもりはないです。
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