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バーレーン戦後

6月22日

■ 実力というものは、結果でしか測れない

はじめに
実際には消化試合でしたが、われわれにとっては重要な試合――それは(アウエーでバーレーンに)負けているということもあるんですけど、どんな試合でも勝ち負けがある限り絶対に勝ちたいという強い気持ち、私のコンセプトは「やれ」と言うからではなく、「勝ちたい」という気持ちから戦ってほしいということを言って、選手たちは本当によく90分間やってくれたと思います。前半のサッカー自体は悪くはなかったんですけど、ただチャンスを生かすことができなかった。後半に入って、今日は中盤に攻撃的な選手を並べたのでボールが取れなくなったので、それで中盤を厚くしてリズムは出たんですけど、それでもゴールを決めきれない。点を取るというのは、ずっと課題ですが、その精度を上げていかないといけないと思います。決して格好いい、きれいな得点ではなかったけれど、私にとってはこれだけうまい、スマートな選手たちが、泥臭く点を取ってくれたことがうれしく思います。
監督はタイ戦の後に、このバーレーン戦は日本サッカーのプライドをかけた戦いと言った。今日の結果から、屈辱を晴らせたと思うか?
屈辱を晴らすためだけにやっているわけではありませんが、どんな形でも勝つと。そういう意味で、結果には満足しています。
今日の試合は3次予選の最終戦であると同時に、最終予選に向けたスタートの試合だったと思うが、この1カ月で得たものは何か?
まず、ひとつのチームになってきた。代表チームは、こうした長期間のキャンプはなかなかできないものですが、厳しかったけれどこのキャンプができたことで、ひとつのチームになってきたと。それと選手にとっては、これだけいいサッカーをするし、うまい、けれども何かひとつ、最後のピースが足りない。それは勝利への執着心。本来誰もが腹の底で持っているはずのものを取り戻してほしいと言ったんですけど、それがまだ完全とは言わないまでも、少しずつ出てきたとは思います。
バーレーン戦は1勝1敗となったが、実力を正しく反映していると思うか?
実力というものは、結果でしか測れないと思っていますので。ただ、われわれは第1戦でやったときと今とでは、まったく違うチームだと。その意味で、結果で評価するしかないんですけど、今のところは同じ力と言うしかない。次は決着をつけたいと思っています。
ひとつのチームになったということだが、戦術的にはどうか?
僕が思うのは、監督に言われたからプレッシャーに行く、監督に言われたから追いかける、守備のやり方がこうだから取りに行く、そういううちは“本当”じゃないと思っています。勝ちたいという気持ち、自分が勝ちたいからプレッシャーをかける、自分が勝ちたいから追いかける、自分が勝ちたいからゴール前に飛び込んでいく。自然とそういう部分が、仲間への要求が出てくる。何で戻ってこないんだ、何でこっちにパスを出さないんだ、という要求が出てくるはずです。そういうのが少しずつ、チームの中で出てきています。それがチームがひとつになってきた、おもてに表れていることかなと思います。
中村俊は完全に良くなったから使ったのか、それとも絶対に勝ちたいから使ったのか?
前回の試合前に比べて、完全に良くなっています。けが自体はまったく問題ありません。ただコンディションが90分間もつかどうかはありましたが、彼はもともと持久力があるので走れる。(コンディションは)落ちていなかったので、そのまま使いました。
試合後、最終予選に向けて、選手にどんな声をかけたか?
ロッカールームでミーティングをしましたが、選手にはこの長いキャンプ、そして非常にタフなスケジュールの中で、代表チームのために、試合に出られない選手も含めて全力を尽くしてくれたことを感謝すると。恐らくこれを乗り切ったことで、かなり自信をつけてくれたとは思います。ただ、最終予選というのは、山あり谷ありです。それをさらに乗り越えて、もっと強くなっていかなければならない、とは伝えました。
決定力不足という課題について、最終予選に向けてどう詰めていくのか?
詰めるといっても、代表の拘束日数は7月の終わりの方に2泊3日のミニキャンプ、そして8月のテストマッチがあって、すぐに予選に入るわけです。これからすぐに劇的なことはできませんが、チームのベースとなるコンセプトは行き渡ったので、それプラス、選手選考を含めてどういう組み合わせが一番いいかを考えていきたいと思っています。